NTTドコモは10月16日、タッチと音声に対応したインタラクティブな多言語AI案内サービス「おしゃべり案内板」を開発したと発表した。3DCG/実写キャラとの対話を通して、案内・受付をするサービスで、法人からの多言語による施設案内の要望を受けて開発した。
同社のAIエージェント基盤(coreveの技術から構成)を利用しており、キャラ・背景・対話シナリオ(案内する内容やキャラの話し方など)のカスタマイズに対応。企業や自治体のキャラクターや設置場所のイメージに合わせたコンテンツに変更し、オリジナルのPR、空間演出が可能となっている。
10インチから65インチのタブレット上で動作し、回線工事やサーバ準備をすることなく、空港・駅・大型商業施設・観光地などでの案内や、企業・ショールームなどの受付として利用可能。スタッフの稼働削減、多言語(日本語、英語、中国語、韓国語)での案内によるインバウンド(訪日観光客)対応を支援する。
また、キャラと対話の連動により「話しかけてみたい」「話してみたい」と思える「ひと」と「AI」との心地よいインターフェースを実現。心の声の表示により、会話の“きっかけ”をつくることで、「何をしゃべっていいか分からない」を解消するだけでなく、温かみのあるコミュニケーションを可能としているという。
なお今回、夫婦で活動するTELYUKAの手から誕生した3DCGキャラクター「Saya」プロジェクトとのコラボレーションにより、設置した企業や自治体は、Sayaによる案内を活用できるという。
2018年11月上旬より順次、おしゃべり案内板を成田国際空港内ドコモワールドカウンター成田第2、高尾山、沖縄のバスターミナル、ショールームなどへ設置し、2019年3月31日まで多言語AI案内サービスに関する実証実験を行う予定。利用者の意見などのフィードバックを受け、2019年度中の商用化を目指す。
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