人間のように話す人工知能(AI)がユーザーに代わって電話応対する技術「Google Duplex」が、 Googleの「Pixel」スマートフォン上で11月から実際に利用可能になる。
「Duplex技術に基づくGoogleアシスタントの新機能は、ユーザーに代わって電話をかけ、レストランの予約などをとることができる」と、Googleの製品管理担当バイスプレジデントを務めるBrian Rakowski氏は米国時間10月9日、「Google Pixel 3」発表イベントで述べた。「この機能は11月、まずはPixel端末を対象に、都市ごとに順次提供開始される予定だ」(同氏)
この説明からすると、同機能は段階的に提供開始され、Google独自のスマートフォンを所有していない大多数の消費者には提供されないということになる。ただし、新しいPixel 3に限らずすべてのPixelスマートフォンに対して提供されるようだ。また、Googleアシスタント技術は、世界中で他の多くの端末と地域で提供されているので、最初はやや限られている提供範囲は、その後拡大されるかもしれない。
Googleは5月のGoogle I/OカンファレンスでDuplexを発表し、まるで人間のような声と話し方で美容院やレストランの予約をとるデモで、世間をあっと驚かせた。しかし、チューリングテストに合格しそうな勢いのその初期成果に対しては、懸念もささやかれた。チューリングテストとは、会話の相手がコンピュータではなく人間かもしれないと人間に思わせることができるかどうかによって、AIを判定するもの。懸念を受けてGoogleは、電話に出た人に対して、通話相手が人間ではなくGoogle Duplexであることを知らせる機能を追加した。
Googleは6月に、Duplexの限定的なベータテストを開始していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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