シャープは10月15日、8Kチューナを内蔵した「AX1」シリーズ3機種と、4K8Kチューナ非搭載の「AW1」シリーズの計4モデルをラインアップ。あわせて、8Kチューナ、USB HDD、「AQUOSオーディオ」など8K対応機器をそろえる。発売は11月17日で、AQUOSオーディオのみ2019年2月になる。
シャープでは、12月に始まる新4K8K衛星放送に対応した商品を全面展開することを、9月に開催した4Kテレビの発表会で表明。年末に向け、液晶テレビ「AQUOS 4K」とBDレコーダー「AQUOS 4Kレコーダー」に加え、8Kテレビ、チューナ、サウンドバーなどで攻勢をかける。
AX1シリーズは、80、70、60V型「8T-C80AX1/C70AX1/C60AX1」(想定税別価格:200万円/100万円/75万円)の3モデルを展開。3モデルともにBS8Kチューナを1基、BS4K、110度CS4Kチューナを2基、地上、BS、110度CSデジタルチューナを3基搭載する。
7680×4320ピクセルのパネルは、120Hzで駆動する8K倍速液晶パネルを採用。独自のHDRバックライト処理技術や高開口率液晶を用いることで、高精細、高輝度、広色域を実現し、立体的で臨場感のある映像を再現する。映像エンジンには、新開発の8K画像処理エンジン「AQUOS 8K Smart Engine PRO」を搭載。8Kの補完表示をするほか、2K、4Kコンテンツの映像を分析し、精細感を残しながらアップコンバートしたり、アップコンバートする際に元の素材形状を推測して、理想的な形に復元したりするなど、普段見るコンテンツもきれいな映像にして見られるとしている。
本体には、AIがおすすめ番組を教えてくれたり、生活情報を表示したりする「COCORO VISION」も備え、ゲーム、ミュージック、ビデオ、カレンダーサービス「COCORO CALENDAR(ココロカレンダー)」もサポートする。
4K8Kチューナ非搭載の「AW1」シリーズは60V型の「8T-C60AW1」(同:50万円)を用意する。地上、BS、110度CSデジタルチューナを3基搭載。8K倍速液晶と8K高画質エンジンは、AX1と同様のものを採用し、別売の8Kチューナ「8S-C00AW1」(同:25万円)と接続すれば、8K放送の視聴が可能だ。
8K放送が録画できる環境も整える。「8R-C80A1」(同:13万円)は、8TバイトのHDDを搭載したUSB HDD。約3300万画素の8K解像度、約100Mbpsの転送レートの録画に対応した高速モデルで、8K番組を約170時間録画できる。本体にはHDDを2基搭載し、分散処理を実現。録画中に別の8K番組を再生するなど、データの高速処理にも対応する。
「AQUOSオーディオ 8A-C31AX1」(同:10万円)は、8K放送で採用される22.2chの音響をリミックス処理することで、サウンドバーとサブウーファのシステムで再現することが可能。サウンドバーには、20度前傾したイネーブルドスピーカを左右2個備えることで、音を天井に反射させ、音が降ってくるような立体感を再現。「ドルビーアトモス」を採用し、左右上下に移動する音を表現し、三次元立体音響を再生する。
シャープでは、2017年8月に8K解像度を持つ液晶テレビ「AQUOS LC-70X500」を、世界初の民生用8Kテレビとして発表。今回の8Kテレビは第2世代となる。11月17日の日本発売を皮切りに、中国、台湾、ASEAN、インド、欧州・ドイツ、中東・アフリカなど世界7地域で展開する計画だ。
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