パリ・サクレー大学とソルボンヌ大学などの研究チームは、スマートフォンやタブレットに装着可能な、手の指に似た形の小型ロボット「MobiLimb」を開発した。スマートフォンとUSBで通信し、スマートフォンから操作したり、逆にロボットを動かしてその動作情報をデータとしてスマートフォンへ入力したりできる。
MobiLimbは、5つの関節を直線的に接続した5自由度(DoF)のロボット。小型ロボットアームに分類されるデバイスだが、手指にそっくりなのでロボットフィンガーと呼びたくなる。
コントローラ「Arduino Leonardo Pro Micro」部分をスマートフォンなどの背面に装着し、コネクタをスマートフォンのマイクロUSBポートに接続して使う。スマートフォンから電力の供給を受けるほか、USB経由でデータ通信ができる。
スマートフォンからMobiLimbを制御すると、さまざまな動作をさせられる。たとえば、スマートフォンを持つためのグリップ、テーブルの上に置くとスマートフォンを持ち上げて自立するスタンド、ペンプロッタ、対象物を自動追尾するLEDライトなどとして機能する。テーブルや手の甲を叩いてメッセージ受信を通知させたりもできる。
さらに、MobiLimbを手で動かし、スマートフォン内の3Dモデルを動かすような入力デバイスとしても使える。
MobiLimb制御用のAPIも用意されており、Android向け対応アプリケーションも容易に作れる。
MobiLimbの紹介ビデオ(出典:パリ・サクレー大学など/Vimeo)
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