Amazonは米国時間10月2日、米国での最低時給を15ドル(約1700円)に引き上げると発表した。倉庫で働く従業員の賃金と処遇に対する批判の高まりを受けての動きだ。
「批判に耳を傾け、われわれがどうしたいのかを真剣に考え、先頭に立つことを決めた」と、 Amazonの創設者で最高経営責任者(CEO)を務めるJeff Bezos氏は発表の中で述べた。
新しい最低時給は11月1日から適用され、代理店が雇用した従業員を含む、すべてのフルタイム、パートタイム、季節従業員、臨時従業員に適用される。25万人を超えるAmazonの従業員と、クリスマスシーズンに向けて雇用される予定の10万人を超える季節従業員が、新たな賃金の恩恵を受ける見込みだ。Amazonは世界中で57万5000人を雇用している。
Amazonは2日、英国の最低時給も9.50ポンド(約1400円)に引き上げ、ロンドンでは10.50(約1550円)に引き上げた。11月1日から適用される。
またAmazonは、2009年から7.25ドル(約820円)に設定されている米連邦の最低賃金を引き上げることも提唱していく。Amazonは、自社のこれまでの最低時給を明らかにしなかった。おそらく勤務する州や、パートタイムか臨時従業員かによって異なるためと思われる。同社は以前、米国のフルタイム従業員の時給は平均で15ドル以上だと述べていた。
AmazonとBezos氏は2018年に入り、Amazon従業員の大きな割合を占める倉庫従業員に支払う賃金について、繰り返し批判されてきた。同社の時価総額が1兆ドル弱にまで達し、Bezos氏は世界長者番付で1位になったことが、その背景にある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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