東京大学大学院工学系研究科 特任助教で医師の岸暁子氏は、「(病気になって)病院に来てからではもう遅い」とし、予防に力を入れるべきだと語る。
そこで、行動の変化を促すために開発するプログラムが“カラダ予想図”だ。「検査結果の数字だけでなく、健康データをもとにAIやIT技術をもとにリスクを算出。3年以内にメタボリックシンドロームを発症するリスクがあるなど、個人ごとの健康リスクを可視化し、危険度や進行度を見せる。病気のイメージができるコンテンツをつくっている。リスクの可視化が自分ゴトになる。しかし、データを集めるのは大変で、かなりチャレンジングなこと。すばらしいプラットフォームができると聞いて期待している」と期待を寄せた。
タニタヘルスリンク 代表取締役社長の丹羽隆史氏も、「なんらかの健康的な取り組みをしているのは3割。残りの7割は基本なにもしていないのが実情。その7割にアプローチをしよう試み。ポケモンGOなどのように、趣味嗜好の中で歩くという行動も健康につながる」と説明する。
タニタおよびタニタヘルスリンクは、今後もさまざまな企業や団体に働きかけて事業パートナーの輪を広げるなど産学官との連携を推進。健康・医療などのビッグデータを収集し続け、解析精度の向上やソリューションメニューの最大化を目指す。
これによりオープンプラットフォームとしての機能やサービスを充実させ、利用者のすそ野を拡げ、国が掲げる「健康寿命の延伸」に寄与したいとしている。
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