「Chrome 69」のユーザー追跡手法について懸念が生じていたことを受け、Googleは同ブラウザに変更を加えることを約束した。
ここ数日、異なるデバイス間で個人データを同期する手法と、Googleが閲覧行動に関するデータをCookieと呼ばれるファイルに保存する手法について、それぞれ批判の声が上がっていた。Googleの担当者は米国時間9月24日から25日にかけて、心配することはないとの姿勢を示しつつも、次期バージョンのChrome 70で変更を加えると発表した。
「この数日間にいただいた皆さんからのフィードバックを把握し、感謝している」と、Googleでセキュリティチームのリーダーを務めるParisa Tabriz氏はツイートした。
Googleは25日の夕方にブログを更新し、同社のインターフェースに新しい選択肢と説明文を追加するほか、ChromeのCookie保存に関するポリシーを変更するとした。このポリシーは、Cookieを削除しようとするユーザーの操作に十分に対応しないものとなっていた。
1つ目の批判は、最新バージョンとなるChrome 69では、Googleのウェブサイトにログインすると、そのGoogleアカウントでChromeにも自動的にログインするように仕様が変更されたというもの。
これに対しGoogleは、Chromeにログインしてもユーザーが同期をオンにしなければデータは同期されないと説明していた。また、この変更は、複数の人でPCを共用する場合に、誤って個人データが漏れてしまわないようにするためだとしていた。
GoogleのChrome担当プロダクトマネージャーであるZach Koch氏は今回のブログの中で、GoogleのウェブサイトにログインしてもChromeにログインされないようにユーザーが選択できるようにすることを明らかにした。
2つ目の批判は、Chrome 69ではユーザーが全てのCookieを削除しようとしても、GoogleのCookieの一部が保存されたままになるというものだ。
これについてKoch氏は、「Chromeの最新バージョンでは、Googleの認証Cookieを残すことにより、Cookieを削除後も皆さんがサインイン状態を維持できるようにしている。当社はこの挙動を変更し、全てのCookieが削除され、皆さんがサインアウトされるようにする」と説明した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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