Qualcommは、チップに関する企業秘密を盗んで、それを同社と競合するチップ企業Intelに提供したとして、Appleを非難している。
米国時間9月24日にカリフォルニア州上級裁判所に提出された訴状によると、Appleは、「iPhone」に搭載されるIntel製チップの脆弱性を解決するために、Qualcommのソースコードとログファイルを含む機密情報を、Intelのエンジニアに提供したと指摘されている。Qualcommは訴状の中で、Appleがこの「チップセットのセカンドソース」を使って、ビジネス上の交渉においてQualcommに圧力をかけているとも述べている。
Appleは、継続中の訴訟を理由に「iPhone」におけるQualcomm製チップの使用を取りやめ、現在はIntelのモデムを使用している。
両社は、特許をめぐって2017年1月から係争中だ。Appleは2017年1月、Qualcommが同社の技術に対して不当なライセンス料を請求しているとして、約10億ドルの賠償金を求める訴訟を起こした。Appleは自社デバイスに使われるQualcommの技術のライセンス料の引き下げを求めたが、世界最大のモバイルチッププロバイダーであるQualcommは、特許侵害でAppleを逆提訴し、iPhoneの販売差し止めを求めた。Qualcommは、iPhoneを含むどの最新携帯端末も、同社のセルラー技術がなければ実現しなかったと主張している。
Qualcommの今回の新しい訴状は、2017年11月にAppleを相手取り提起した訴訟の訴状を修正するものだ。Qualcommによると、新たに明らかになった事実に基づき、企業秘密の不正取得と契約違反を含む、Appleに対する提訴項目が追加されているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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