iFixitは、9月16日の発売当日に新型スマートウォッチ「Apple Watch Series 2」を入手し、分解レポートを公開した。内部は部品が詰まっているものの、初代モデル「Apple Watch」よりは分解しやすくなっており、「Repairability Score」(修理容易性スコア)を10段階評価で6(10が最も修理しやすいことを表す)とした。
Apple Watch Series 2は初代モデルと同じく38mmと42mmの2サイズ用意されており、今回iFixitが分解したのは38mmモデル。外見は初代とほとんど変わらない。しかし、内部は大きく異なり、はんだ付けされたコネクタは基板の一方に集められ、容易に外せるZIFコネクタも使われているため、分解が比較的しやすいという。
水深50メートルまでの耐水仕様とするため、接着剤が多用され、ガスケットやOリングも使われている。「iPhone 7」および「iPhone 7 Plus」同様、外部の大気圧とボディ内の気圧を等しくする調整機構である気圧ベントと思われるゴム製プラグも取り付けられていた。
バッテリのスペックは、3.77V、273mAhで、容量1.03Wh。初代モデルに比べ32%強力だが、Appleによるとバッテリ駆動時間はいずれも18時間で変わっていない。その理由について、iFixitは新たに対応したGPSの消費電力が大きい影響とみている。
搭載されていたNFCコントローラは、iPhone 7およびiPhone 7 Plusと同じ「NXP 67V04」。
なお、今回iFixitの分解チームは「東京(での発売)はカリフォルニアに比べ16時間早いし、Apple Storeもあるから」という理由で、東京まで出張してApple Watch Series 2を分解した。「iPhone 7」と「iPhone 7 Plus」の分解も、同様に東京で実施した。
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