ディー・エヌ・エー(DeNA)は、謎解きアドベンチャータイプのハイエンド向けVRコンテンツ「VoxEl」(ボクセル)を開発。幕張メッセにて9月20~23日まで行われている、東京ゲームショウ2018のVR/ARエリア内あまたブースに出展している。
VoxElはDeNAがプロデュースし、あまたがディベロッパーとして共同開発した新規コンテンツのひとつ。ステージクリアタイプの謎解きとバトル要素を取り入れたVRゲームとなっている。4月にフランスのラヴァルで開催された、AR/VRの大型展示会「LAVAL VIRTUAL 2018」に出展したタイトルでもある。
プレーヤーは色と音を奪われた世界を舞台に、足を鎖で繋がれた謎の少女「エル」とともに、フィールド上のギミックを解き明かし、現れた敵と戦いながらゲームを進めていくという内容。LAVAL VIRTUAL 2018出展時にエルのボイスは英語となっていたが、今回の出展にあたり、日本語キャラクターボイスとして声優の石川由衣さんを起用している。
手にしているワンドを操作し、風や火といった属性を持つエレメントを入手し、例えば風車のような羽に風のエレメントを当てて動かして扉が開く、というような形で進めていく。また一部の物を動かす力も持っており、障害物を動かしたり、エルが鎖でつながれている石のような物を動かして特定の位置まで運び、プレーヤーでは動かせないスイッチを入れてもらうといったことにも活用する。
筆者がプレイしたなかで感じたのは、舞台となる世界に引き込まれる感覚。どこか中世ヨーロッパ、そして魔法の世界を感じさせるグラフィック、そうした雰囲気に包まれながらワンドを使って物を動かしていると、どこか魔法使いになったような感覚を覚える。そして謎解きやバトルも本格的なもので、先に進むほどにギミックをフル活用しない進められないところで、頭を使う場面やうまくできたときの喜びも格別なものと感じた。
そして何よりもエルの存在感の強さ。プレイ中はガイド役でありパートナーとも呼べる存在で、その立ち振る舞いに少しずつ魅了されていく。造形としてもよく表現されているうえ、なによりも、目を合わせたときに感じた“目が離せない”感覚が今でもよく覚えているところだ。
現状は製品化について未定としているが、イベント等へ積極的に出展していく考えを持っており、体験者からフィードバックを通じて改善やコンテンツの拡充などを図りつつ、今後の展開を検討していくという。
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