Googleは米国時間9月19日、米国で同社の「緊急位置情報サービス」(ELS)の精度を高めるとともに、より素早く緊急コールセンターに送信するため、T-Mobile、緊急通報技術を提供するRapidSOSおよびWestと提携したと発表した。ELSは「Android」デバイスの99%でサポートされている高度な位置情報サービスだ。ただし、ELS に対応している国とモバイルネットワークのみで動作する。
従来、携帯電話はGPS技術と基地局情報を組み合わせて、発信者の位置を特定していた。
ELSはGPSとWi-Fi、モバイルネットワーク、センサを組み合わせて、T-Mobileユーザーのモバイル機器の位置をピンポイントで特定するとGoogleは述べている。これは、「Googleマップ」が位置情報データを提供する仕組みによく似ているという。同社によると、2018年に入って実施された同技術のテストでは、このシステムのおかげで、発信者の位置を特定できる範囲の平均半径が159mから37mに縮小したという。これは、危機的な状況で応答時間を短縮できることを意味する。
ELSはバージョン4.0以降のAndroidを搭載する全てのデバイスで対応しており、個別のアプリをインストールする必要はないという。このシステムは現在、世界14カ国で利用可能で、1日に14万件以上の緊急通話で緊急対応センターに位置情報データを提供している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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