世界最大級の家電見本市IFAがベルリンで8月31日から9月5日に開催された。すでに大手企業から発表された新製品の発表レポートなどは数多くなされているが、IFAの主要なブースの様子と、スタートアップなどによって展示されていたあまりメディアでは取り上げられていない製品を中心に紹介したい。
毎年高いデザイン性で来場者を引きつけIFAのソニーブース。2018年も例外ではなく、賑わいを見せていた。2017年の木目を活かしたブースデザインから、より直線を意識したデザインとなっていた。
旧東ドイツ時代のベルリンの信号機のマークがモデルのキャラクター、アンペルマンが、春に発売されたXperia Ear DuoをPR。
IFAで話題を集めた100万円超えの高級据え置きオーディオプレーヤー「DMP―Z1」やウォークマンの最新入門機モデルの「NW-A55」がバーのようなカウンターでじっくりと音楽を堪能することができるようになっていた。
2017年までのLGブースは、派手で見栄えはするものの、高級感や高い質感を感じさせるような雰囲気は、ソニーやサムスンのブースほどではなかったが、2018年は違っていた。筆者が一番面白く、良かったと感じたのがLGのブースだ。
2017年は、天井にトンネル上に配置した派手な映像で来客を集めていたが、2018年は曲面ディスプレイを折り曲げながら、ひだ状の壁として配置。米国のアンテロープキャニオンの峡谷や、滝、森林といったダイナミックな自然の映像により曲面の持つ可能性をアピールしていた。
ホールの中央では、ベースの部分を共通にし、ガイドロボット、配膳用ロボット、スーパーのカートロボット、トランクを運ぶポーターロボットなど用途に応じて上部を入れ替えたバリエーションロボットが展示されていた。
面白かったのが、さまざまなデザイナーによってつくられたLGのスマートフォンの音を広げるためのスマホスタンドだ。バイオリンのような形状をしたものからエンジンを思わせるものまで、遊び心があり、機能性重視で音を広げやすい金属製のものも展示されていた。
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