トレンドマイクロは、同社の消費者向けMacOS用アプリが無断で中国国内のサーバーへ情報を送っていると指摘された件について、否定する声明を発表した。ウェブブラウザの閲覧履歴を収集しているが、ユーザーの承諾を得ており、送信先は米国内のサーバーであるとしている。
顧客の不安を解消するため、このデータ収集&送信機能は対象となった消費者向け製品から削除済みという。ただし、記事執筆時点(日本時間9月12日9時45分)、対象アプリはいずれも「Mac App Store」でアクセスできなくなっている。
同社はMacOS用アプリ「Dr. Cleaner」「Dr. Cleaner Pro」「Dr. Antivirus」「Dr. Unarchiver」「Dr. Battery」「Duplicate Finder」の機能を調査し、ウェブブラウザ閲覧履歴を収集してサーバーへ送信していることを認めた。収集するデータはアプリをインストールする前の24時間分に限られ、送信するのはその1回だけだとした。
さらに、閲覧履歴の収集と利用については、エンドユーザー使用許諾契約書(EULA)でユーザーからの許可を得て実行している行為だと主張している。
トレンドマイクロはデータ収集&送信機能を各アプリから削除したほか、米国のサーバーに保存しているこの閲覧履歴を含むすべてのログデータを消去したそうだ。
なお、国内のApp Storeからトレンドマイクロ製アプリへのアクセスができなくなっている(12日10時半時点)。アクセスできなくなっている原因やMac App Storeでのアプリ削除との関係については、同社広報部に確認中だ。
トレンドマイクロは、App Storeから下記アプリが閲覧できなくなっていると発表した。
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