Appleは、中国での「iCloud」サービスの運営を中国企業に移行させることを先週認めた。この動きの狙いは、2017年6月に中国で施行されたサイバーセキュリティ法に準拠することだという。
Appleの話を引用した中国の報道によると、中国南部の貴州省政府傘下のGuizhou-Cloud Big Data Industry Developmentが現地時間2018年2月28日より、中国でのiCloudの運営を担当する。
Appleは1月10日より、中国のiCloudアカウントユーザーに対して、サービス運営の移行についての通知を開始している。中国本土以外で登録されたiCloudアカウントは影響を受けない。
Appleによると、データを中国国内で保管することで、iCloudサービス製品の速度と信頼性も向上するという。iCloudを通して同期され、よく閲覧される情報には、写真や動画、書類、アプリケーションなどがある。
Appleは2017年7月、貴州省政府と覚書に署名した。その際、同社は同省内で10億ドル(約1110億円)規模のデータセンターを運営することにも同意している。
Appleの動きの狙いは、中国で新たに制定されたサイバーセキュリティ法に準拠することだった。6月に施行されたこの法律では、中国の国民や組織の所有するデータは中国国内で保管し、中国企業がそれを運用することが義務づけられている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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