ネットオークションや通販を手がけるeBayは、障害のある人にとって買い物がより身近なものになることを望んでいる。
eBayは、Appleの拡張現実(AR)ツール「ARKit」と「iPhone X」のカメラを使って頭の動きを追跡する技術を開発し、手を使わずに買い物ができるようにした。このオープンソースプロジェクト「HeadGaze」は現在、コード共有オンラインコミュニティ「GitHub」に公開されている。
eBayのインターンで同プロジェクトの開発に携わったMuratcan Cicek氏は米国時間9月11日、ブログにこう書いた。「広範な運動障害があるため、私は手足を自由に動かせない。こうした制限によって、一人で食料雑貨店に行って買い物をするような、日々の作業を実行する能力が妨げられている。たとえ私自身の収入があってもだ」
この技術を利用するeBayの試作アプリにより、ユーザーはわずかな頭の動きで、iPhone上のスクロールや移動を実行できるようになる。ブログによると、一例として、今日どのような特価品が掲載されているのかを見たければ、上下ボタンの方に頭を向け、各カテゴリの特価品までスクロールできるという。左右ボタンに頭を向けると、ベルトコンベヤのように水平方向に商品をスワイプできる。
このプロジェクトを携え、eBayは障害者支援に取り組むテクノロジ企業の仲間入りをする。Googleは8月、GN Hearingと協力し、ストリーミングをサポートする低電力補聴器を開発中だと発表した。「Android」の将来のバージョンに接続できるため、難聴の人がAndroidデバイスと補聴器をペアリングし、デバイスの音声を補聴器から聞けるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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