Facebookがシンガポールに、アジア初となる独自のデータセンターを建設する。14億シンガポールドル(約1130億円)超を投じる。
17万平方メートルの敷地に11階建ての施設が建設される予定だ。これまで、アジアにおける施設は主にリースなどで対応しており、自社所有のデータセンターを建設するのはこれが初めてとなる。同社は、米国のほか、アイルランドやスウェーデンなどの欧州市場を中心に、10を超えるデータセンターを世界各地で運営している。
シンガポールの施設には、同社の施設として初めて「StatePoint Liquid Cooling」システムが装備される。FacebookとNortek Air Solutionsが共同開発したStatePoint Liquid Coolingシステムは、水と電力の消費量を最小限に抑えるとされている。Facebookによると、シンガポールのような気候環境で、この技術は地下水の使用量を20%削減する可能性があるという。
世界各地に配備された同社のデータセンターと同様に、このデータセンターの電力は完全に再生可能エネルギーでまかなわれ、年間PUE(Power Usage Effectiveness)は1.19と見積もられている。
Facebookのデータセンターインフラ担当バイスプレジデントを務めるThomas Furlong氏によると、シンガポールのデータセンターは2022年から稼働予定で、Facebookのユーザーがフィードで日々目にする動画や写真をホストするという。
Furlong氏は現地時間9月6日、2022年の第1フェーズ以降も建設工事は続き、工事の進捗次第で、正式に完成するのはその数年後になる見通しだと述べた。
シンガポールのChan Chun Sing貿易産業大臣は、同国にとって「重要なマイルストーン」だとし、Facebookの投資は、都市国家である同国の規模と地理的位置に関連する制約を「超え」られることを示すものだと述べた。
シンガポールはこれまで、空路、陸路、海路といった従来の輸送経路の拡充に注力し、世界との接続性を築くことでそうした課題を解決してきたとChan氏は述べた。同氏は、技術の進歩に伴い、そうした取り組みは、財政やデータなどの「非物理的な次元」にも拡張されていると述べ、ストレージやアナリティクス、セキュリティといった主要なデータコンポーネントに対応する必要性を指摘した。
Furlong氏によると、シンガポールは、堅牢なインフラの整備、ファイバ接続へのアクセス、企業に有利な環境、優秀な人材などを理由に選定された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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