カナダのクイーンズ大学Human Media Labは、薄く柔軟な表示デバイスを利用し、実際に作動する巻物のように丸められるタブレット「MagicScroll」を試作した。
MagicScrollは、7.5インチ、2K表示の曲げられるディスプレイを、円筒形の本体に巻きつけたデバイス。タッチパネルもディスプレイと一体化しており、タブレットやスマートフォンと同じように使える。円筒形のままで電話をかける、といった操作もできる。
本体の両端には、回せるダイヤルが設けられており、このダイヤルでも表示内容をスクロールさせられる。長いリストを上下に移動しながら情報を探す場合などに、スワイプより操作しやすいかもしれない。
広い画面を使いたい場合は、本体からディスプレイを外して広げるとよい。この形状にすると、Appleが取得した特許「ELECTRONIC DEVICES WITH RETRACTABLE DISPLAYS」で言及しているデバイスと似たデザインになる。
本体両端のダイヤルにはアクチュエータも組み込まれていて、本体側の制御で回転する。これにより、MagicScrollをテーブルの上などで移動させたり、立てて置いたMagicScrollをスピンさせたり、といったことが可能。また、MagicScrollはカメラも搭載し、円筒形にした状態でジェスチャー操作もできるという。
なお、MagicScrollのアイデアは、古代から使われてきた巻物のほか、「ROLODEX(ローロデックス)」といった回転式の名刺ホルダーからも着想を得たそうだ。
MagicScrollの紹介ビデオ(出典:Human Media Lab/YouTube)
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