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シャープ戴社長、再建開始から2年を振り返る--見直し重ね単身赴任手当は廃止へ - (page 2)

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難易度の高い取り組みこそ、躊躇せず断行すべき

 3つめの話題のタイトルを「強い決心」とした。戴会長兼社長は、「これまで2年間、経営基本方針に沿ってさまざまな構造改革を実行してきたが、関係者に与える影響が非常に大きいなど、難易度が高い施策については、実行のタイミングを慎重に見定めてきたものがいくつかある」と前置きし、矢板事業所のTVシステム事業関連メンバーの堺、幕張への集約、八尾事業所における冷蔵庫生産の終息はこれに当たるとした。

 また、単身赴任手当の見直しも同様に慎重に検討を重ねてきた案件の1つであることを明かし、「今回、いよいよ実行に移すことにした。マネージャーについては、2016年10月から支給を凍結してきたが、2019年1月1日以降、特定の業務に従事する従業員を除き、全面的に手当を廃止する」とした。

 その一方で「緩和策として、寮費の実質無償化や単身帰宅交通費の支給回数増加等を検討している」とし、「今回の手当の廃止は、経費削減だけが目的ではなく、構造改革実施時を除く平常時において、単身赴任を解消し、社員が家族と一緒に暮らせる環境を作ることも重要な目的であり、各部門とも、本部長の指揮のもと、こうした人員適正化の取り組みを加速してもらいたい」と述べた。

 そして「私は、本来このような難易度の高い取り組みこそ、躊躇せず、『強い決心』を持って、速やかに断行すべきであったと考えている。なぜなら、課題から目を背け、先送りすれば、いずれは、さらに大きな課題や、事業そのものの継続を脅かす火種となって必ず返ってくるからである。もし、そのような事態に陥れば、結果的に社員を、もっと不幸にすることになる。各組織においても、いかなる困難に直面しても、決して逃げることなく、『強い決心』を持って立ち向かってほしい」と、自らの考えを述べた。

リーダーのさらなる奮起を期待している

 テレビ東京系列で、「ガイアの夜明け」でシャープが取り上げられたことも紹介した。

 「『独占!復活のシャープ』というタイトルで、当社の取り組みが1時間放映された。このタイトルからもわかる通り、私たちのこれまでの取り組みは、社外からも高く評価されている。また、番組内では、私の経営基本方針に沿って、ビジネスモデルの変革の観点から、ペット事業への参入や『ヘルシオデリ』のサービス開発について、コスト意識の向上の観点から、鴻海との協業による『ホットクック』のコストダウンについて、グローバル事業拡大の観点から、ASEANにおけるローカルフィット商品の取り組みが紹介され、さらに、信賞必罰の人事の具体事例についても紹介された」と内容について触れた。

 さらに「私は、一部の社員と共に、堺匠寮誠意館の食堂でこの番組を見たが、番組で紹介されたリーダーの皆さんの発言から、私の経営基本方針が浸透している様子が、改めて垣間見えたことをうれしく思った。番組の冒頭でも触れられていた通り、私はシャープ復活のポイントは、リーダーの意識を変えることにあると考えている。アンケート調査の結果に関しては、意識改革を隅々まで浸透させることが今後の課題と話したが、そのためには、まずリーダー自らがより高い意識を持つことが重要である。リーダーのさらなる奮起を期待している」とした。

 最後に戴会長兼社長は、「上期計画の達成に向け、最後まで全力で取り組んでほしい」とし、「8月25日以降、4日間に亘って、2018年度下期経営計画検討会を開催し、上期計画に齟齬が生じている事業の挽回策や、IoT HE事業本部などの新体制発足を踏まえた新たな取り組みと計画の積み上げなど、年間計画を必ず成し遂げるべく、さまざまな観点から議論を重ねてきた。依然として厳しい事業環境が続いているが、立てた計画は必ず有言実現する。これも、私の『強い決心』である。社員の皆さんも、こうした決心を持ち、計画達成に向け、全社一丸となって頑張っていこう」とした。

 今回のメッセージは、戴会長兼社長の経営手法や物事の考え方を披露するとともに、社員に対して厳しい指摘をしながら、その手法を社員に理解してもらいたいという思いが垣間見られた。

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