カシオ計算機は8月30日、アウトドア向けリストデバイス「PRO TREK Smart」の新製品として、最大3日間のアクティビティでもオフライン地図の利用・GPSによる位置情報記録が可能な「WSD-F30」を2019年1月に発売すると発表した。
カラーバリエーションは、ブルー、オレンジ、ブラックの3色をラインアップ。希望小売価格は、6万1000円(税別)。
同社は、2016年に5気圧防水・MILスペック準拠の耐環境性能を備えたアウトドア向けリストデバイス「WSD-F10」でスマートウオッチ市場に参入。OSには、GoogleのAndroid Wear(現Wear OS by Google)を採用していた。翌年にはGPSを搭載した「PRO TREK Smart WSD-F20」を発売し、「手元ですぐに地図が見られる」とアウトドア愛好家を中心に好評を得ていたという。
今回発表した「WSD-F30」は、オフラインのカラー地図とGPS機能を長時間使える「エクステンドモード」を新たに搭載したことにより、一回の充電で最大3日間のアクティビティでも活用できるようになったのが特徴。
さらに、実装の見直しにより、縦横ともに3.9mm、厚さ0.4mmのサイズダウンを実現。細身の腕にも似合うスマートなデザインに仕上げられている。ベゼルには、樹脂にメタルのような光沢を持たせるナノ加工を施し、高い質感を表現。バンドの柔軟性を高めるとともに、長さの調節が細かくできるようバンドの穴の数を増やし、装着感を向上させているた。
なお、「エクステンドモード」では、通常はモノクロ画面で時刻・センサ情報を表示、ボタンを押すとカラー地図を表示できる。
また、予め入力したスケジュールに沿って睡眠中は自動的に電力消費の小さいスタンバイ状態に切り替えるなどして消費電力が抑えられる。行動計画に沿った最適な電源管理により、泊まりがけの活動においても、オフライン地図上で現在地や軌跡の確認が可能となった。
カラー画面(390×390pixel)とモノクロ画面を重ねた独自の1.2インチ2層ディスプレイがさらに進化。カラー画面には、有機ELを新たに採用。地図や情報をより精細に表示できるようになった。また、これまで時刻のみを表示していたモノクロ画面のレイアウトも一新。高度・気圧・方位の一括表示に対応した。
スマートフォンとの通信とカラー液晶をオフにしてモノクロ画面で時刻情報のみを表示する「タイムピースモード」が「マルチタイムピースモード」に進化。時刻情報に加え、高度・気圧などのセンサー情報も同時に表示しながら、「タイムピースモード」同様、約1カ月の電池寿命を実現。電力消費を抑えながらも、アウトドアで役立つ情報が一目で確認できるという。
本体サイズは、約縦60.5mm×横53.8mm×厚さ14.9mm。重量は、約83g(バンド含む)。
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