Facebook従業員ら、政治的多様性を求め社内にディスカッショングループを結成か

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 編集部2018年08月30日 09時19分

 Facebookのある従業員が先週、同社の職場文化が全般的にリベラル寄りだと批判し、各種政治イデオロギーの発信源として機能することを目的とした社内ディスカッショングループが結成されたと、New York Times(NYT)が報じている。このグループは、ソーシャルメディア大手として同社が推進する方針に反している可能性があるという。、

 NYTによると、「We Have a Problem With Political Diversity」(われわれは政治的多様性に関する問題を抱えている)というタイトルの投稿が先週、Facebook社内のメッセージボードに投稿されてから、100人以上の従業員が「FB'ers for Political Diversity」というこのオンライングループに参加したという。

 発端となった投稿は、FacebookのシニアエンジニアであるBrian Amerige氏によるもの。そこには「われわれは、単一の政治思想を掲げ、異なる見解に対して不寛容だ」と記されていたと、NYTは報じている。「すべての見解を歓迎すると主張しつつ、左寄りのイデオロギーと対立するかのような見解を示す人がいれば、(多くの場合は集団で)すぐさま攻撃する」(Amerige氏)

 もっとも、グループの目的は、社内に多様なイデオロギーを容認する余地を設けることとしているにも関わらず、グループ内ではマイノリティーを攻撃する内容の投稿も見受けられると、NYTの情報筋は述べている。

 Facebookは、政治的思想の多様性を社内で育むことは、同社の運営における重要な要素だと述べる。

 「Facebookでは、メンローパークの本社で行う新入社員オリエンテーションの初日に、全員を対象に最高多様性責任者(Chief Diversity Officer)が、多様性の重要性と、異なる見解を持つ人々と互いに敬意を払いながら会話を交わす方法について語る」とFacebookの広報を担当するBertie Thomson氏は声明で述べている。

 先ごろから、一部の保守派がGoogleやFacebook、Twitterなどのシリコンバレー企業が保守系の意見を排除しようとしていると非難の声をあげるようになっている。Donald Trump米大統領も8月28日、Googleで「Trump News」と入力して検索すると、自分に関する否定的な報道しか表示されないと主張した。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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