シャープは“軽さ”を武器に、ポータブルテレビ市場に再参入する。8月27日、モニタ部にバッテリを搭載し、持ち運べる「AQUOSポータブル」を発表。タッチパネルと内蔵HDDを備えた「AP」シリーズ「2T-C16AP/C12AP」(想定税別価格:8万円前後/6万5000円前後)と、エントリ向けの「AF」シリーズ「2T-C12AF」(同:4万5000円前後)の2シリーズ3モデルをラインアップする。発売は9月20日。
シャープでは2011年8月にチューナ部からワイヤレス信号を送信してディスプレイ部に表示する「フリースタイル AQUOS」を発表。20~60V型まで8モデルを発売したが、現在新モデルは発売されていない。シャープ スマートTVシステム事業本部国内TV事業部長の宗俊昭広氏は「時期尚早だった。今回は小型サイズで防水機能を備え、キッチンやバスルームなど、使う場所を絞り込んだ商品に仕上げた」と再参入のポイントを話す。
大型モデルを意識したフリースタイル AQUOSに比べ、AQUOS ポータブルは12V型、16V型のコンパクトモデルを用意。16V型でもモニタ部の重量は1.36(12V型は0.91~0.97)kgと軽量にし、持ち運びやすさにこだわった。
軽量化のポイントは「スリムハンドルスタンド」の採用だ。持ちやすいハンドル付きスタンドで、素材には高機能樹脂を使用。あわせて、モニタ部の周りにクッション性のある素材を用いることで、傷がつきにくく、モニタ部を保護できる。
IPX6/7相当の防水性能を持つバッテリ搭載のモニタ部と地上、BS、CSデジタルチューナを内蔵したチューナ部から構成され、チューナ部からモニタ部にワイヤレス送信することで、モニタ部のみを家中どこにでも持ち歩いてテレビが見られるワイヤレスモデル。バスルームやキッチンといった水回りのでの使用を考慮し、モニタ部は撥水対応で、水しぶきがついてもすぐに拭き取れるほか、手垢などもつきにくい加工になっているという。
バスルームでは見上げる形、キッチンでは見下ろす姿勢と、使う場所によって、モニタを見る位置や角度が異なるため、どの角度からも見やすい液晶パネルを採用。輝度や色域にもこだわってテレビならではの高画質を再現できるとしている。
モニタ部には無線LANを備え、インターネット接続も可能。APシリーズには、シャープのAIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」のアプリを搭載し、対応家電である「ウォーターオーブン ヘルシオ」「ヘルシオ ホットクック」と連携した使い方も可能だ。アプリ内で表示されたレシピをヘルシオなどに送り、下準備した素材を投入すると、ヘルシオなどのボタンを押すだけで調理ができるという。
ブラウザを使ってウェブサイトは閲覧できるが、アプリが必要となる動画配信サービスなどの視聴には対応していない。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」