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XQD採用は“最高のパフォーマンスを得るため”--ニコン「Z7」「Z6」開発の裏側を聞く

山川晶之 (編集部) 西中悠基 (編集部)2018年09月01日 15時04分
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 ニコンが8月23日に発表した、同社初のフルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 7」「ニコン Z 6」。両製品の開発の裏側について、映像事業部開発統括部長の池上博敬氏に話を聞く機会を得た。

 Z7・Z6の開発は、初のフルサイズミラーレスということもあり、マウントの新規開発を始め、困難がともなったようだ。しかし池上氏は「さまざまな苦労をした結果がここに結実した」と語る。

ニコン 映像事業部開発統括部長の池上博敬氏
ニコン 映像事業部開発統括部長の池上博敬氏

新たなマウントを採用した理由とは

 新たなZマウントと、従来のFマウントを、共に継続していくと明言したニコン。しかし、限られたリソースの中で両ラインを継続できるのか。将来的にFマウントを収束させる布石なのでは?という質問に対し、池上氏は「現時点では、両方ともしっかり続けていく方針」と回答。「いかに両方をきちんと進めていくのかが開発陣のテーマなので、そこにしっかりと取り組んでいきたい」と語る。

ニコン初のフルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 7」
ニコン初のフルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 7」

 今回の新製品を見て、Fマウントのミラーレスは実現不可能だったのか。これに対し池上氏は、「Fマウントありきというよりは、どうしたら最高の価値を顧客に届けられるか、という視点で開発した」と語った。Fマウントにはこだわらず、一番良い解を得るために検討した結果が、マウント径55ミリ、フランジバック16ミリというZマウントだという。一方で、Fレンズの資産をいかに生かせるか、という点も視野に入れて、システムを開発したとしている。

新たに開発したZマウント
新たに開発したZマウント

 また、将来の展開を考慮した際にも、新マウントの開発は必要だったようだ。池上氏によると、Fマウントでも物理的接点の強化による性能向上は十分可能だという。しかしながら、「さらにその先の時代を見据えると、このタイミングで更新した方が良い」という判断に至ったと語る。Zマウントでは、「将来のハイグレード化など、今後の展開に対応できるよう、十分なバンド幅を確保した」としており、今後の技術進歩における拡張性を示した。

従来機より進化したZ7・Z6

 ニコンといえば、2011年に発売された「Nikon 1」シリーズが同社初のミラーレスカメラとなる。このNikon 1シリーズは、Z7・Z6の発表に先立つ2018年8月に販売を終了しており、後継機は発表されていない。ニコンとしては2つ目のミラーレスマウントになるが、Nikon 1シリーズ展開時と比べると、さまざまな技術が進化していると池上氏は語る。この技術を取り込みつつ、「ニコンのミラーレスが欲しい」というユーザーからの要望に応え、フルサイズセンサを搭載したZ7・Z6の開発を実現したという。

 画質という点において、Fマウント機の一眼レフと比較した場合の位置づけはどうなるのか。池上氏は「レンズの性能は新マウントとなったことで向上している。ボディ側も新エンジンを採用し、シャープネス機能などを拡充した。そういう意味では従来機種より性能も向上しているかと思う」と回答した。ただし、現状ではニコン最高画質のカメラシステムなのか、という問いに対しては、「被写体によって向き不向きがあり、一眼レフでしか撮れない画像もある。そういう意味では甲乙付けがたい点がある」と、従来の一眼レフ機の長所にも触れた。

 Fマウント機との比較として気になる点は、Z7の立ち位置だ。この質問については、「D850に相当する、と皆さん見ているのでは」と回答を濁した池上氏。デジタル一眼レフ機フラッグシップのラインであるD1ケタ機に相当する機種については、「今は話せないものの、ご期待ください」と含みを持たせた。

 競合相手はどうなるのか。Z7・Z6が競合として意識する対象については、池上氏は「皆さんのご想像にお任せする」と明言を避けた。

Z7・Z6の競合については明言を避けた。本文と無関係だが、写真左は、ソニーのミラーレスカメラ「α7RIII」
Z7・Z6の競合については明言を避けた。本文と無関係だが、写真左は、ソニーのミラーレスカメラ「α7RIII」

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