側面の物理的なボタンと回転させて押し込むデジタルクラウンが再設計されれば、次期Apple Watchの薄型化に貢献するかもしれない。Fast Companyの先頃の報道によると、これらのボタンはソリッドステートになるという。具体的には、「iPhone 7」と「iPhone 8」のホームボタンや最近の「MacBook」のトラックパッドと同様、触覚技術によって、あたかもクリックしたかのような感覚をユーザーに与える。Apple Watchの「Taptic Engine」は既に極めて洗練されているが、これらのボタンをソリッドステートにすることで、同スマートウォッチの耐水性能もさらに高まるかもしれない。
Appleの最新の「MacBook Pro」には、Siriを常時オンで利用できるようにする「T2」チップが追加されている。Qualcommが専用チップを開発していると言われるGoogleの次期「Wear OS」搭載スマートウォッチ群も、常時オンの「Googleアシスタント」の提供を約束している。次期Apple Watchで、Apple Watchを装着した手を上げたり、側面のボタンを押したりする必要のない、常時アクセス可能なSiriは提供されるのだろうか。アクセシビリティの向上に関して、それは魅力的な宣伝材料になるかもしれないが、バッテリ持続時間の向上や、より効率的なプロセッサ群が必要になるのも事実だ。
アップデートされたデザインでは、(バッテリ持続時間を向上する)大容量のバッテリが搭載可能になるかもしれない。あるいは、次期Apple Watch自体のバッテリの消費がより効率的になるだけかもしれない。バッテリ持続時間の向上が、理論的には新しいディスプレイ技術によってもたらされるという可能性もある。Bloombergは3月、Appleが将来の製品向けに独自のMicroLEDディスプレイを製造する予定だと報じた。MicroLED技術は「より薄型で、より明るく、より消費電力の少ない」ガジェットを実現するので、ウェアラブルもその恩恵を享受できそうだ。現行のApple Watchモデルでは、通常、毎日の充電が必要になるため、バッテリ持続時間の向上が実現すれば、新型Apple Watchの歓迎すべき機能になるだろう。
Apple Watchの外観は3年間ほとんど変わっていない。ややぷっくりとした見た目で、四隅は丸みを帯びている。デザインの変更に関するこれまでの報道を見ても、本体がどれだけ薄型化するのか、あるいは本当に大型化するのかどうかもよく分からない。もしかすると、iPhoneのデザインの刷新と同様、次期Apple Watchもパフォーマンスとバッテリが向上し、スクリーンサイズが大型化されるだけで、本体サイズはほとんど変わらないのかもしれない。
watchOS 5に欠けているのは、Apple Watch内蔵の睡眠トラッキング機能だ。Appleは2017年、睡眠トラッキングを手がけるBedditを買収したが、まだその機能を自社の製品やソフトウェアに組み込んでいない。睡眠をモニタリングできるサードパーティーのApple Watch向けアプリも存在するが、現行のApple Watchモデルでは、通常、夜間の充電が必要であり、睡眠を分析するためには、ユーザーが夜間に装着している必要があるため、充電がその妨げになってしまう。
一方、Fitbitのスマートウォッチは1回の充電で約4日間持続するので、より簡単に睡眠を追跡できる。 Garminのスマートウォッチにも、改善された睡眠トラッキング機能が追加される。Fitbitの心拍数に関する調査では、睡眠時無呼吸症候群について調べる機能もテストされている。Appleも心拍数センサを改善して、同じことを目指すかもしれない。睡眠時でも心拍数と睡眠をモニタリングできる低消費電力のスリープモード機能をApple Watchに搭載する方法をAppleが考え出す可能性もある。
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