スマートスピーカ市場は、先行したAmazon.comが圧倒的に強かったのだが、その後Googleが追いかけて2強時代に入った。ところが、Appleの「HomePod」は2018年2月の発売から半年もしないうちに米国で6%のシェアを獲得し、存在感を示した。
そんなAppleが、HomePodや「Siri」といった音声アシスタント向けに、声でユーザー識別する技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間8月14日に「USER PROFILING FOR VOICE INPUT PROCESSING」(特許番号「US 10,049,675 B2」)として登録された。出願日は2017年4月21日、公開日は2017年11月2日(公開特許番号「US 2017/0316782 A1」)。
この特許は、入力された音声を処理するデバイスにおいて、声を解析してユーザーを識別する技術を説明したもの。識別は、入力された音声の声紋と、あらかじめ用意しておくライブラリのデータを比較して実現する。つまり、事前に音声を登録するなどしておけば、声だけでユーザー認識されることになる。
ユーザーを特定したら、そのユーザーに合わせた処理を実行する。たとえば、スマートスピーカに「今日のスケジュールを教えて」と命じるだけで、自分の予定を確認できたりする。1台のスマートスピーカを家族で共有する場合などに便利だろう。
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