Microsoftは6月、「Windows」PC上のデータを「OneDrive」に移行する際の支援を目的とした「Known Folder Move」(KFM)という機能を「OneDrive for Business」のユーザーに提供すると発表した。その際に同社は、「OneDrive」のコンシューマー向けにも同機能を提供すると示唆していた。
そしてThe Vergeの米国時間8月15日付けの報道によると、同機能がコンシューマー向けに公式に提供されていることが明らかになったという。
同機能を利用することで、「Windows 7」と「Windows 8」「Windows 10」の「ドキュメント」と「ピクチャ」「デスクトップ」の各フォルダを自動的にバックアップできるようになる。Microsoftのドキュメントによると、「Outlook」のデータファイル(.pst)や「OneNote」ファイルが、OneDrive上に保存されたことがないという場合、これらのファイルはKFMによってバックアップされないという。
Microsoftは企業のIT担当者に対して、同機能によってユーザーのデータをローカルPCからクラウドに移行できるというメリットを示している。しかしコンシューマーに対しては、機能的には同じであるものの、そのメリットは少しばかり異なったものとなっている。
この機能を有効にしていれば、プロンプトに従って設定する場合でも、手動で複数の操作を経て設定する場合でも、ローカルに保存した後でOneDriveに同期するよりも、情報をより優れた形で同期させておけるようになる。
Microsoftはこれにより、OneDriveに保存されたファイルがランサムウェアに感染した場合に通知し、ファイルの復元を可能にする機能などによって、より多くのファイルを保護できるとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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