100年以上の歴史を誇る化粧品会社のL'Orealは現地時間8月9日、最近買収した拡張現実(AR)およびAI(人工知能)企業ModiFaceを活用し、新たなAR体験をFacebookにもたらすと発表した。
ModiFaceとL'Orealは、FacebookユーザーがARを利用し、「Facebook Camera」を使ってL'Orealブランドのメイクアップ商品を「試用」できるようにする。Maybelline、L’Oréal Paris、NYX Professional Makeup、Lancôme、Giorgio Armani、Yves Saint Laurent、Urban Decay、Shu Uemuraなどのブランドの製品を試用可能になる。まずNYX Professional Makeupが、8月末に最初のAR体験をFacebookで提供開始する。
L'OrealはFacebookとの提携について、長期にわたるコラボレーションと説明した。
L'Orealの最高デジタル責任者(CDO)を務めるLubomira Rochet氏は声明で、「FacebookとL'Orealは、拡張現実が、商品やブランドを発見して購入するための重要な要素になるという共通のビジョンを共有している」と述べた。「われわれは今、技術が十分に成熟して、それを利用したいという消費者の意欲があらゆる場面で高まりつつあるような魅力的なタイミングを目の前にしている」(Rochet氏)
美容業界は、ARで顧客とのコミュニケーションを向上できる可能性があり、AR技術の活用に適した市場だ。カナダを拠点とするAR企業ModiFaceは、2018年に入ってL'Orealに買収される前に、「Virtual Artist」というAR体験アプリをSephora向けに開発した。ショッピングネットワークのQVCやTargetなどの大手ブランドや小売業者からも、メイクアップを「試用」するためのARツールが提供されている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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