テクノロジ企業は具体的な例を明示していない。
例えばFacebookは声明文で、Infowarsの複数ページの投稿をレビューし「暴力を賞賛していることがわれわれの過度な暴力を禁ずるポリシーに違反し、トランスジェンダー、イスラム教徒、移民などの人々の描写に非人道的な言葉を使っていることがヘイトスピーチに関するポリシーに違反する」ためにこれらのページの閉鎖を決めたとしている。
Appleはヘイトスピーチを容認しないと語った。同社はBuzzFeedへの声明文で「われわれがユーザーに安全な環境を提供するために、クリエイターと開発者が従うべき明確なガイドラインがある。これらのガイドラインに違反するポッドキャストは、購読、検索、ダウンロード、再生できないようディレクトリから削除する」と述べた。
一方YouTubeは、すべてのユーザーはサインアップする際に利用規約とコミュニティーガイドラインを守ることに同意しており、「ヘイトスピーチや嫌がらせに関するポリシーや施行措置の迂回を禁じる規約などに繰り返し違反するユーザーのアカウントは停止する」と述べた。
MailChimpは「明確な違反があった。そして利用規約にある通り、MailChimpはこのアカウントを削除する権限を持つ」と語ったが、やはり具体例は提示しなかった。
かつてTwitterは「言論の自由党の中の言論の自由派」を自称していた。そのように、同社は伝統的にユーザーに対する措置に慎重だ。
他社がJones氏とInfowarsを遮断した後、Twitterは6日に同じことはしないと述べた。Jones氏とInfowarsは今のところTwitterあるいは傘下のPeriscopeのルールに違反していないからだという。
TwitterのCEO、Jack Dorsey氏は7日、「多くの人にとって難しいとは思うが、理由は簡単だ。Jones氏はわれわれのルールを破っていない。もし破れば措置をとる」とツイートした。
Dorsey氏は、Twitterがこれまで措置決定についての説明が非常にまずかったことを認めた上で、Jones氏を「他のすべてのアカウントと同じ基準で扱う。自分たちが一時的に快適になるよう例外的に扱い、新たな陰謀説に点火したりはしない」とフォロワーに断言した。
「政治的見解にかかわらず公平にわれわれの原則を執行するのではなく、外部からの圧力に屈して行動すれば、われわれはどの方向にでも揺れ動く可能性のある個人的な視点の上に成り立つサービスになってしまう。それはTwitterではない」(Dorsey氏)
しかしCNNによると、Twitterは9日、Jones氏とInfowarsによる複数のツイートを削除したという。CNNは同日、両アカウントによるツイートや動画がTwitterのルールに違反していると報じていた。Twitterの広報担当者はCNNに対し、コンテンツを削除してはおらず、それらをまだ調査中だとコメントしている。
Infowarsは米CNETからの問い合わせにコメントを返していないが、Jones氏は6日のライブ配信で、一連の動きを「サンフランシスコのテクノエリートによる文化帝国主義だ」と語った。
Facebook、Google傘下のYouTube、AppleのiTunesおよびPodcastアプリ、Spotify、LinkedIn、Pinterest、MailChimp、TuneIn、YouPorn。
Twitter(ただし上述の通り「調査中」)、Twitter傘下のPeriscope、Gab.ai、Facebook傘下のInstagram、Google+、Snapchat、Ustream、Vimeo、Flickr、Disclose.tv、Minds、Stitcher。
Google、YouTube、AppleがInfowarsの幾つかのコンテンツを残していることには言及しておく価値があるだろう。Infowarsのモバイルアプリと少なくとも1つの関連ポッドキャストが残っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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