Mozillaは米国時間8月7日、Firefoxの拡張機能「Advance」のテストを開始した。ユーザーがウェブ上で見たいものを最大限に推測して提示するものだ。
現時点では、Mozillaの「Test Pilot」プログラムを通して配布される実験機能であり、リリース前に新機能を試用してMozillaによる改良作業を支援してくれるユーザーを対象としている。しかしAdvanceは、MozillaがFirefoxの競争力を再び強化することを目指して真剣に進めている取り組みだ。ここでは、ユーザーに情報、気晴らし、教育、娯楽を提供し続けることを目的としている。
MozillaはAdvanceによって、ユーザーをインターネット上でのいつものパターンとは違う場所に導きたいと考えている。そうすることで、Googleの「Chrome」が優位につく現在のウェブブラウザ市場で、ユーザーがFirefoxを選択してくれることを期待している。
「Firefoxの原点であり、誰もがウェブサーフィンを始めるきっかけとなった体験を、ユーザーにもう一度提供する。当時はWorld Wide Webが未知の領域で、新しいトピックやアイデアをオンライン上で自由に発見することができた。インターネットは今とは異なる世界だった」とMozillaはブログ記事に記した。
Mozillaはこれとは別に、より広範なレコメンデーション機能をブラウザの新規タブページで提供している。ここで表示されるウェブサイトは、後で参照するためにウェブサイトにブックマークを付けるMozillaの「Pocket」サービスに基づいている。Mozillaは、Pocketに基づくその推奨サービスを利用した広告のテストも実施している。
一方Advanceは、より的を絞った機能だ。ユーザーが閲覧中および最近閲覧したウェブサイトに基づいて、おすすめのウェブサイトをサイドバーに表示する。このウェブ拡張機能は、新興企業Laserlikeが開発した機械学習によるコンテンツ提案技術を利用している。Mozillaは、この機能から収益を得る計画はないとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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