このシステム構築にはおまけがあって、マランツのメインチャンネルはJubileePreampを経由させた。入力と1対1の同じレベルで出力する「ユニティゲイン機能」だ。AVアンプ側のボリューム1つでメインも操作できるようになったため、便利であり、JubileePreampが音に生命力を吹き込んでいる。真に優れたプリアンプは音に音楽性やエネルギーを与える役割も果たす。単なる音の増幅だけでなく、途中で栄養を与えることで音が良くなるのである。
このように大きくシステムを変化させた自宅のオーディオ、ビジュアル環境だが、最後にもう1つ変えることで、劇的に変化したものを紹介したい。それはPCオーディオとして使っているVAIOとUltra DACを接続するケーブルだ。ここにNVS製のUSBケーブル「Silver Inspire S SE USB Cable」を導入した。
NVSは、オーケストラのトロンボーン演奏者であるNathan Vander Stoep氏が手がけるオーディオケーブル。元々は趣味で始めたケーブル作りだが、口コミで広がりオーディオファンから熱烈な支持を得ている。
何が違うのかというと「Inspireパウダー」と呼ばれるパウダーをチューブ内に充填していること。さらに各チューブを銅、カーボン、マグネシウムの複合シールド材で覆い、音楽表現力の高いUSBケーブルを完成させた。
私は5~6年前のCESでNVSのケーブルに出会い、日本で紹介したところ、注目を集めるようになって、今では、一度使うとほかのケーブルは使えないと言われるほどファンが付いている。
Silver Inspire S SEでVAIOとULTRA DACを結ぶと、音楽が止めどもない、勢いで噴出する様子が堪能できる。演奏家の思いというかエネルギー感が伝えるような印象を覚える。そしてボディ感のある、深い音が放出される。透明感がありながら、味わいの濃い音。
これらの一連のグレードアップにて、オーディオ的にもまた音楽性の観点からも格段に感動的な音になった。毎日の音楽鑑賞が本当に愉しい。
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