報道によると、Facebookはインスタントメッセージプラットフォーム「Messenger」で銀行口座をチェックできる機能を検討しているという。
The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間8月6日に報じたところによると、ソーシャルネットワークのFacebookは、米国の複数の銀行に対し、顧客のカード取引や残高といったデータの共有を持ちかけているという。
この記事によれば、Facebookは2017年から、Chase Bank、Wells Fargo、Citigroup、U.S. Bancorpに対し、詐欺の警告や残高の確認といった新しい機能をMessengerで提供する話を持ちかけているという。Facebookの狙いは、Eコマース分野で存在感を高めることだとWSJは報じている。FacebookがMessengerで個人間送金(P2P決済)を可能にしたのは2015年のことで、それ以来、PayPalなどの決済オプションを追加している。
ただし、ある大手銀行は、プライバシーに関する懸念を理由に、この協議から離脱したということだ。
Facebookの広報担当者は、電子メールで寄せた声明で次のように述べている。「われわれは、商取引を手がける多くのオンライン企業と同じく、銀行やクレジット会社と提携して、顧客とのチャットや口座の管理といったサービスを提供している。口座とのリンクにより、ユーザーはFacebook Messengerで最新情報をリアルタイムで受け取り、残高、受領、出荷状況などの取引データを追跡できるようになる」
「要するに、銀行に電話をかけて待たされるより、銀行とメッセージをやり取りできるほうがいいということだ。しかも、(この機能は)オプトイン方式なのだ。われわれがこの情報を、そうした機能を実現する以外の目的で、つまり広告やその他の目的に使うことはない」(同広報担当者)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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