UPDATE 「Android」の次期バージョンが正式に発表された。予測していた人もいた通り、Pは「Pie」(パイ)だった。以前は「Android P」と呼ばれていたGoogleのモバイルOSの最新版である「Android 9 Pie」はまず、米国時間8月6日からGoogleの「Pixel」スマートフォンを対象にリリースされる。Googleは、同OSのプレビュー版を3月に発表し、5月の年次開発者会議「Google I/O」で一部の機能を披露した。
Androidのリリース前のバージョンを試用できるAndroidベータプログラムに登録済みで、ソニーモバイル、小米(シャオミ)、HMD Global、Oppo、Vivo、OnePlus、Essential製の端末を所有するユーザーには、「2018年秋の終わり」までにアップデートが提供される予定だ。Googleは、他のパートナーとも「年内の」Android Pie搭載端末の発売またはアップグレードに向けて取り組みを進めているとしたが、具体的な時期についてはそれ以上の詳しい情報は明かさなかった。
Googleは通常、Androidの新しいバージョンにアルファベット順に甘いものの名前を付けている。例えば、1つ前のバージョンは「Oreo」、その前は「Nougat」、さらに前は「Marshmallow」や「Lollipop」だった。最新版の正式名称としては、Android 9 Pieまたは単にAndroid 9とGoogleは呼んでいる。
Android Pieは、端末が貴重なバッテリ容量を節約しつつ高速に動作するように、外から見えない部分を中心に改良されている。
例えば、バックグラウンドでひそかに動作するAIツールによって、ユーザーが次に使うであろうアプリを提案したり、オンラインページの重要な情報を読み込んだりすることができる。これにより、ユーザーはアプリをダウンロードしたりウェブサイト中を探し回ったりすることなく、営業時間や予約方法など、求める適切な情報を得ることができる。
Android Pieの大きな変更点の1つとして、ノッチ(画面の切り欠き)のサポートがある。
他にもAndroid Pieは、「iPhone X」に倣ってよりシンプルなナビゲーション方法に対応する。中央の1つのボタンだけで、ホームに移動し、最近使用したアプリを開き、「Googleアシスタント」を呼び出す。加えて、「戻る」ボタンが必要に応じて使用できる。
またAndroid Pieには、「Adaptive Battery」というバッテリ設定機能が追加されている。最新鋭のQualcomm製高速チップセット「Snapdragon 845」や華為(ファーウェイ)が社内開発した「Kirin」プロセッサなどよりも低速なプロセッサを搭載する旧型モデルやエントリレベルモデルのAndroid端末で、特に効率化が期待できる。Adaptive Batteryは、ユーザーが特によく使うアプリを優先し、使用頻度の低いアプリのバッテリ消費を制限する。
Android 9には、スマートフォンの使用時間を制限するための機能も導入される。新しいダッシュボードには、スマートフォンの使用時間と、個々のアプリの使用時間が表示される。特定のアプリを使用する時間に制限を設けることも可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果