Drive.aiは先週、自動運転車による配車パイロットプログラムをテキサス州フリスコで開始したと発表した。Drive.aiの新たなアプリを活用するこの無料プログラムにより、ユーザーはDrive.aiの自動運転バン(日産「NV200」)の配車を依頼することができる。
Drive.aiのバンは、Waymoなどで目にするものと車体の外観が若干異なる。自動運転を可能にする追加のハードウェアがルーフに取り付けられているほか、これらのNV200の両側面には箱型の突起部がある。この部分は、具体的には文字情報を表示する装置であり、車の周囲の人々に、現在どういう状況なのか(横断歩道で誰かが渡るのを待っているのか、道路の脇に車を停めて客を待っているのかなど)を知らせる。
アリゾナ州フェニックスにおけるWaymoの取り組みとは異なり、Drive.aiのパイロットプログラムでは、まだ前の座席に安全のためのドライバーを配置しており、車が厄介な事態に陥ったら制御を引き受けることができる。Drive.aiはいずれ、この役割を「付添人」へと縮小したい考えだ。この付添人は助手席に座ってすべてを監督するだけの人物で、助けが必要だと車が判断した場合にはリモートオペレーターが制御できる。
Drive.aiはMediumに公開した記事の中で、今回のプロジェクトに盛り込む取り組みについて説明している。同社は、フリスコ地域の交通当局の支援を受けてパイロットプログラムを設計しただけでなく、車そのものの準備にもかなりの時間をかけた。Drive.aiは4カ月かけて、駐車場を含むジオフェンス(仮想的な地理的境界線)のルートの至る所を走行した。同社はまた、シミュレータで100万マイル(約161万km)以上の運転データを記録した。Drive.aiは、起こり得るあらゆる状況に備えることを目指し、このシミュレータを使用して、車のソフトウェアにあらゆるエッジケース(極端な事例)を取り込んだ。
Drive.aiは、公道でのパイロットプログラムでは先行組となる。これまでに最も成果を挙げている競合はWaymoだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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