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「2001年宇宙の旅」に登場したAI「HAL 9000」の実物大レプリカ--命令への“拒絶”も

 1968年に公開されたSF映画「2001年宇宙の旅」は、50年経過した今でもその映像やストーリーが色あせず、歴史に残る名作の1つと呼べるだろう。特に、宇宙船「ディスカバリー号」の「6番目の乗組員」とされた人工知能(AI)「HAL 9000」に関する描写は、それまでの万能コンピュータ像と一線を画したもので、衝撃的だった。

 そんなHAL 9000のレプリカ製品シリーズ「HAL 9000 Product Line」が、クラウドファンディングサービス「Indiegogo」に登場した。

HAL 9000の実物大レプリカ(出典:Indiegogo)
HAL 9000の実物大レプリカ(出典:Indiegogo)

 HAL 9000 Product Lineは、Warner Bros.からライセンスを取得し、映画に登場したHAL 9000のコンソール部分を再現した製品。小道具の設計図にもとづき、実際のサイズに合わせて作る。

小道具の設計図から製作(出典:Indiegogo)
小道具の設計図から製作(出典:Indiegogo)

 シリーズのうち「HAL 9000 Bluetooth Speaker Edition」は、HAL 9000のカメラとスピーカの部分だけを取り出したような形状。レンズの奥には赤色LEDが組み込まれており、映画で描かれた、すべてを見通して行動したHAL 9000の“目”を思い出させる。Bluetoothスピーカであり、スマートフォンやPCなどからの音楽が流せる。さらに、「Amazon Alexa」「Google Home」「Apple Siri」「Microsoft Cortana」などの音声アシスタントサービスとの連携も可能という。

Bluetoothスピーカとして機能(出典:Indiegogo)
Bluetoothスピーカとして機能(出典:Indiegogo)
HAL 9000の不気味な“目”を再現(出典:Indiegogo)
HAL 9000の不気味な“目”を再現(出典:Indiegogo)

 一方「HAL 9000 with Command Console Limited Edition」は、上記Bluetoothスピーカにディスプレイと操作パネルが一体化した製品。Amazon Alexa対応スマートスピーカであり、音声コマンドで音楽やビデオを再生したり、さまざまな機能を実行させたりできる。もちろん、Bluetoothスピーカとしても使える。

Amazon Alexa対応スマートスピーカ(出典:Indiegogo)
Amazon Alexa対応スマートスピーカ(出典:Indiegogo)

 10個あるボタンにはバックライトが設けられ、表示するグラフィックスの切り替えなどが可能。HAL 9000に「ポッドベイのドアを開けてくれ」と命じると、「申し訳ありません。それはできません」と拒絶されたりして楽しめる。無線LAN(Wi-Fi)経由でインターネット接続しておくと、ソフトウェアアップグレードもできる。ちなみに、2001台の数量限定だそうだ。

実際に機能するボタン(出典:Indiegogo)
実際に機能するボタン(出典:Indiegogo)

 Indiegogoでの目標金額は8万ドル(約893万円)。記事執筆時点(日本時間8月2日15時)でキャンペーン期間は1カ月残っているが、すでに目標の4倍近い約30万ドル(約3347万円)の資金を集めている。

HAL 9000 Product Lineの紹介ビデオ(出典:YouTube)


 なお、開発元のMaster Replicas Group Shopは、ほかにもHAL 9000に似せた形状のUSBメモリや、2001年宇宙の旅で最初に重要な発見がなされる月面のクレーター「ティコ」の模型といった商品も販売中だ。

HAL 9000型USBメモリ(出典:Indiegogo)
HAL 9000型USBメモリ(出典:Indiegogo)

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