ブロックチェーン技術をベースとする暗号通貨の一種であるビットコイン(Bitcoin:BTC)の価格が高騰中で、11月終わりに9000ドル(約101万円)を突破し、1万ドル(約113万円)も大きく超えた状況だ。現在は投機対象とみられ人気が過熱気味だが、新たな決済手段として期待されている。
ただし、仮想通貨と呼ばれることから分かるように、旧来の通貨と違って紙幣や貨幣は存在せず、データあるのみだ。人によっては、“物”で管理したいかもしれない。
そこで今回は、所有している暗号通貨をコイン型デバイスで管理できる「HooFoo」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中。
HooFooは、コイン型デバイス「dime」、スマートフォン用アプリ、充電ボックス兼コイン収納ケースを組み合わせ、各種暗号通貨を売買したり保管したりするウォレットシステム。dimeは硬貨とよく似た形だが、直径38mm、厚さ5mmで本物の10セント硬貨(通称「dime」)より大きい。dimeとスマートフォンは暗号化したBluetoothで通信し、データを保護する。
ノートPCとUSBデバイスを使うウォレットと異なり、HooFooはdimeとスマートフォンだけで売買などの暗号通貨取引が実行できる。そのため、手間や時間がかからず、取引を狙ったサイバー攻撃に利用される時間が短縮されて安全性が高くなるという。さらに、dimeに秘密鍵を記録し、トランザクションにオフライン署名する仕組みを採用することで、安全を確保する。
暗号通貨の売買などは、アプリから好きなときに実行可能。アプリ内で価格をリアルタイムに確認して売買タイミングをつかめるほか、適切な状況になったら通知で知らせてもらうこともできる。
充電ボックスは、なかに入れたdimeをワイヤレス充電する。フル充電状態で、dimeは100回の取引に使える。充電ボックスはdimeのバックアップデバイスとしても機能し、秘密鍵を保存する。
複数種類の暗号通貨に対応しており、BTCに限らずイーサリアム(Ethereum:ETH)やライトコイン(Litecoin:LTC)など、さまざまな暗号通貨を並行して管理できる。
Indiegogoでの目標金額は2万ドル(約225万円)。記事執筆時点(日本時間12月4日11時30分)でキャンペーン期間は25日残っているが、すでに目標を上回る約2万2000ドル(約248万円)の資金を集めている。
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