期待の「空飛ぶ自動車」プロジェクト6選--人類の夢はもう夢ではない - (page 2)

Manuel Carrillo III (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2018年08月09日 07時30分

Aston Martinの「Volante Vision」コンセプト機

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提供:Aston Martin

 本記事で紹介するVTOL機の中で最も見た目がいいのは、間違いなくAston MartinのVolante Visionコンセプト機だろう。このコンセプト機は、外観の洗練度を極限まで高めている。現在Aston Martinがデザインしているほぼ全てのものは、とてつもなくスタイリッシュなので、驚くほどのことではないのかもしれない。

 Rolls-Royceと英国のクランフィールド大学(英国のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードのヒルクライムでSiemensが出走させた自動運転車「Mustang」を支援したこともある。Mustangは何とか完走した)がAston Martinと協力して、この3シーターの航空機を開発した。この美しい機体が空を飛行する時期はまだ明かされていないが、電気推進技術と自律能力を備えていることを考えると、OpenerのBlackflyやRolls-RoyceのEVTOLと同じタイミングで登場しそうだ。

Porscheの「空飛ぶスポーツカー」

Porscheの「911 GT3 RS」
(これは米CNETによる合成画像)空飛ぶ車がこのPorsche「911 GT3 RS」のようだったらクールではないだろうか
提供:Andrew Hoyle/Roadshow

 米CNETの「Roadshow」シリーズでは、3月、Porscheが「空飛ぶスポーツカー」の開発に取り組んでいることを報じた。それから何カ月も経った今でも、この未来の自動車に関する詳細はほとんど明かされていない。物理的なコンセプトはまだ公開されていないが、われわれは2つの理由から、この空飛ぶスポーツカーに期待している。まず何と言っても開発元がPorscheである。それに加えて、「空飛ぶスポーツカー」というフレーズは、「無料のアイスクリーム」と同じくらいわくわくさせる響きがある。

 Porscheは、限られた条件下でパイロットが自分の喜びのために操縦できる、完全自律型のマシンを思い描いているのだろう。そのコンセプトは同社の精神とぴったり合致する。

Terrafugiaの「TF-X」

Terrafugiaの「TF-X」
TF-X
提供:Terrafugia

 われわれの知る限り、Volvoはまだ空飛ぶ自動車への開発に着手していないが、空飛ぶ自動車を手がけるTerrafugiaと親会社が同じであるため、自動車事業を新たな高みに到達させる道を選んだ場合、開発作業を容易に進められるかもしれない。

 2017年11月より、VolvoとTerrafugiaは親会社である中国の大手自動車メーカーGeelyを通してつながっている。2009年に披露されたTerrafugiaの「Transition」は、2019年にようやく生産が始まる予定だが、操縦するにはパイロットの免許が必要になる。Transitionはその制約のために、この新しい業界を揺るがしそうな空飛ぶ自動車をまとめた本記事のリストから漏れた。

 しかし、Terrafugiaは現在、VTOL式航空機TF-Xの開発に取り組んでいる。Transitionと異なり、TF-Xは飛行場やパイロットの免許を必要としないように設計されている。その代わり、さえぎるもののない直径100フィート(約30.48m)の空間と、通常の運転免許が必要になる。Porscheの空飛ぶスポーツカーと同様、TF-Xも開発の初期段階にあるが、いくつかの重要なスペックは既に判明している。

 Terrafugiaによると、TF-Xは無鉛燃料で電動モーターポッドを動かすことで、航続距離500マイル(約804.7km)を実現しているという。巡航速度は時速200マイル(約321.9km)になると予想されている。また、Transitionと同様、TF-Xも1台分の駐車スペースやガレージに収まるコンパクトなサイズになる予定だ。

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