Appleが発表した第3四半期(6月30日締め)の決算は、投資家らの失望を招くことはないだろう、同社は今回も「iPhone」から好調な四半期決算を引き出し、「iPad」からもまずまずの成果を挙げている。ただし、「Mac」の販売台数は数年ぶりの低さとなった。
iPhoneから見ていこう。販売台数4130万台は、アナリスト予想の約4160万台にかなり近い結果となったが、販売台数では前年同期比でわずか1%増だったのに対し、同期間の売上高は20%増加した。
そのため、平均販売価格(ASP)が724ドルに押し上げられ、予想されていたASPの699ドルを上回った。ただし、ASPは前四半期の728ドルからはわずかに減少したが、前年同期の606ドルからは増加した。
注意すべき重要な点として、第3四半期というのは、iPhoneに関して年間売上高に占める割合が最も小さい四半期だということだ。
iPadに目を移すと、販売台数は前年同期比で1%増の1155万台だったが、売上高は5%減少した。これによりASPは前四半期の451ドルから410ドルに下がり、前年同期の434ドルからも減少した。
消費者が買うiPadの単価は下がっている。その理由は、「iPad Pro」がどれも発売から1年以上が経過していることを考えると、おそらくiPad Proの売り上げが減速しているからだろう。
Macの売り上げはかなり残念な状況で、7年ぶりの低水準となる372万台まで落ち込んだ。ASPは実質的に前四半期から変わっておらず(前四半期の1434ドルに対して1432ドル)、むしろ前年同期の1303ドルからは増加した。
しかし、この大幅な販売台数の減少は、AppleがMacから目をそらしており、その結果として売り上げが著しく減少したという説を改めて裏付けるものだ。
「AirPods」「Apple TV」「Apple Watch」「Beats」製品群、「HomePod」「iPod touch」、その他のAppleブランドおよびサードパーティー製アクセサリを含む「その他製品」によるAppleの売上高は37億4000万ドルとなり、前四半期の39億5000万ドルからは5%減少したが、前年同期の27億3000万ドルからは37%増加した。
この増加は、アナリストらによる予想の範囲内に収まる結果となった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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