ロールス・ロイス、小さな虫型ロボットがジェットエンジンを検査--修理も遠隔で

 Rolls-Royceは、飛行機用ジェットエンジンの内部に入り込み、検査や整備をする超小型ロボット「SWARM」の開発に取り組んでいると発表した。現在はまだ開発の初期段階にあり、英国ノッティンガム大学や米国ハーバード大学などの研究者らと検討を進めている。

ジェットエンジンの検査に使う虫型ロボット(出典:Rolls-Royce/Flickr)
ジェットエンジンの検査に使う虫型ロボット(出典:Rolls-Royce/Flickr)

 SWARMは、直径10mmほどの、複数の足でエンジン内を歩いて移動する昆虫のようなロボット。柔軟に曲がるヘビのようなパイプを通して、エンジンの内部へ送り込まれる。カメラを搭載しており、目的の場所に到達したら、その周辺を映像でとらえてエンジンに異常がないかどうか検査する。エンジンの奥深くを検査する場合でもエンジンを分解する必要がないため、目視検査の時間を短縮できる。

エンジンの奥深くを目視検査(左上から時計回り、出典:Rolls-Royce/Vimeo)
エンジンの奥深くを目視検査(左上から時計回り、出典:Rolls-Royce/Vimeo)

 そのほかに、エンジン内部に入り込んで検査と修理をするヘビ型ロボット「FLARE」、エンジン内に設置されてタービンブレードを検査する「INSPECT」、専門の技術者が遠隔地からエンジンの修理を実行できるシステムなどの構想もある。

検査と修理をするヘビ型ロボット(出典:Rolls-Royce/Vimeo)
検査と修理をするヘビ型ロボット(出典:Rolls-Royce/Vimeo)

SWARMの紹介ビデオ(出典:Rolls-Royce/Vimeo)


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