ソフトバンクとヤフーの合弁会社、決済サービス「PayPay」を今秋に提供へ

 ソフトバンクとヤフーの合弁会社であるPayPay(ペイペイ)は7月27日、バーコードやQRコードを使って決済ができる新たなスマホ決済サービス「PayPay」の提供を2018年秋に開始すると発表した。両社は6月にこの合弁会社を設立していた。

 PayPayでは、クレジットカード、電子マネーの2種類から支払い方法を選べるようにする。店舗側がレジ付近などに提示したQRコードをユーザーがアプリで読み取る方式(ユーザー読み取り方式)と、ユーザーが提示したバーコードやQRコードを店舗のレジでスキャンする方式(店舗読み取り方式)の2つを提供するという。加盟店向けには、負担する決済手数料を開始から3年間無料にするという。

 PayPayの提供にあたっては、ソフトバンク・ビジョン・ファンドのポートフォリオカンパニーで、インド最大の決済サービス事業者であるPaytmと連携する。Paytmは、インドでデジタル決済のバーコードやQRコードベースのテクノロジを開発。3億人以上のユーザーと800万の加盟店にモバイル決済サービスを提供しているという。

 PayPayとソフトバンク、ヤフー、Paytmは、ソフトバンクや口座数4000万超の「Yahoo!ウォレット」の顧客基盤を活用した利用者の拡大、ソフトバンクが持つ営業ノウハウを生かした加盟店の獲得、Paytmの技術を活用した利便性の高いサービスの開発を進め、スマホ決済におけるユーザー数ナンバーワン、加盟店数ナンバーワンのサービスを目指すとしている。

 PayPayの提供開始にともない、現在ヤフーが提供しているYahoo!ウォレットのスマホ決済機能は、今後提供を終了(時期未定)し、PayPayとYahoo! JAPAN IDを連携させることで、「Yahoo! JAPAN」アプリからPayPayの機能を利用できるようにする予定だという。

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