オンライン決済プラットフォームのStripeが、新たに「Stripe Issuing」を立ち上げ、カードの発行事業に進出した。Stripeの顧客企業が、独自の決済カードなどを作成してエンドユーザーに発行できるようにするプラットフォームだ。
Stripeによると、このサービスは単一のAPI経由で動作し、カード発行プロセス全体を合理化するという。Stripeはカードを自ら直接消費者に発行するのではなく、ほかの企業が独自の仮想カードや物理カードを発行するための手段を提供するようだ。
Stripeが新しいビジネスモデルに関して述べたところによると、この発行サービスを利用して、企業は新しいデジタルバンクにカードスタック全体を運用したり、支出限度額を動的に設定可能な法人カードを従業員に提供したりできるという。Stripeは、「Stripe Issuing API」を使って、宅配員が仮想カードで特定の業者へ支払いを行えるようにするようなオンデマンドのプラットフォームも想定している。
Stripe Issuingは、カード発行を処理するプラットフォームとして、主要なカードネットワークから承認を受けており、「Apple Pay」や 「Google Pay」にも対応している。
Stripe Issuingの責任者であるLachy Groom氏は、「Stripe Issuingは、資金を管理、制御、支出、移動するための補完的な手段を企業に提供している。われわれは、インターネットのGDPを成長させようと取り組んでおり、オフラインの取引をオンラインに移植するだけではなく、実社会における貯蓄や支出のための新たな手段も含め、インターネットがなければ存在し得ない全く新しい種類の事業を実現したい」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」