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GA technologies、東証マザーズに上場--終値は公開価格の約2.2倍

加納恵 (編集部)2018年07月25日 18時56分
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 GA technologiesは7月25日、東京証券取引所マザーズ市場に新規上場した。終値は5550円で、公開価格の2510円を上回った。

 GA technologiesは、2013年に代表取締役社長の樋口龍氏が設立。不動産テックと言われる企業が、主に不動産ポータルサイトを運営していることに対し、不動産の売買や仲介といったリアルでマネタイズしていることが特徴だ。一方で、中古不動産流通のための総合プラットフォーム「Renosy(リノシー)」を手がけ、リアルとネットの両方を展開。樋口氏は「ネットとリアルの両方をやっているのが、GA technologiesの強み」と話す。

GA technologies 代表取締役社長の樋口龍氏
GA technologies 代表取締役社長の樋口龍氏

 現在、社員数は195名。うち38%をエンジニアが占める。「ネットとリアルの両方をベストプラクティスにするため、エンジニアも営業担当者であるエージェントも自社で抱えている。テクノロジには積極的に投資しており、AI戦略室を業界で初めて設置したほか、社外取締役に元ソニーCOOの久夛良木健氏を招いたり、技術顧問に東京大学教授で理化学研究所センター長の杉山将氏を迎えたりしている」という。

 事業のメインは中古不動産の流通。樋口氏は「欧米では中古不動産が全体の90%を占めるが日本ではまだまだ。しかし政府から中古物件のリノベーションを活性化させる方針が打ち出されており、この市場は今後さらに伸びると考えている」と今後を見据える。

 中古物件の仕入れには、AIを活用し、効率化を図る。物件情報が書かれた「マイソク」(不動産情報書かれたチラシ)を画像認識で読み込みデーターベース化。スクリーニングをすることで、優良物件のみを瞬時に扱える仕組みを整える。

 GA technologiesが実現したのは、不動産業界における一気通貫の仕組み作りだ。「不動産の購入は、きっかけ・学習、物件の検索、検討・契約、アフターフォローの4つのプロセスが必要。しかしきっかけと検索部分は不動産ポータルサイトが、検討・契約は不動産仲介会社が請け負っており、現在は分業制。この4つのプロセスを一つでできるのがRenosy。アフターフォローは不動産業界が苦手と言われる領域だが、ここの部分を強化しなければエンゲージメントは上がらない。しかし担当者をつけるとコストがかかる。この部分をアプリで担うことで、一気通貫の仕組みを整えた」と話す。

 今後は、建設業、金融業と不動産と相性の良いカテゴリのIT化も見据える。「建設業は不動産以上にアナログの業界。不動産テックで培った効率化をここにも生かしていきたい。また不動産を購入するとローンを組む必要があり、住宅ローンの仕組みも同様にアナログ。不動産テックを足がかりに建設業、金融業と領域を拡大して成長していきたいと考えている」とした。

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