and factoryは7月24日、東京都台東区西浅草に6店舗目となるIoTホステル「&AND HOSTEL ASAKUSA STATION」をオープンすると発表した。通信規格に「Z-WAVE」を採用し、開発期間の短縮や機器操作のスピードアップを実現している。開業は8月1日。
&AND HOSTEL ASAKUSA STATIONは、銀座線の浅草駅から徒歩10分、田原町駅から徒歩5分の場所に位置する。鉄骨造陸屋根7階建の新築で、周りには店舗や住宅が立ち並ぶ。
面積は354.76平方メートルで、個室の「IoT Double Room」5室とドミトリーの「Smart Dormitory」60床を用意し、定員は70名。IoT Double Roomの宿泊客は、チェックイン時に渡されるスマートフォンを使って、部屋の解錠、スマートスピーカやLED照明などIoT機器の操作ができる。
新たに採用されたZ-WAVEは、欧米で普及が進む通信規格の1つ。低電力、長時間運用に優れ、ホームコントロールでの使用に最適だという。and factoryでは、今までBluetoothやWi-Fiなど、機器ごとに異なる通信規格を用いて、IoTホステルを開発。各機器の連動が難しかったほか、開発に時間がかかるなどのデメリットがあった。
Z-WAVEにより、統一規格で開発ができるため、開発スピードをアップ。ホステル内では、IoTデバイスを一括管理できるプラットフォームアプリ「&IoT」がインストールされたスマートフォンとゲートウェイをWi-Fiで結び、ゲートウェイと各IoT機器をZ-WAVEで接続することで、連携を実現しているという。
個室には、ホテル客室向けのタブレットサービス「tabii(タビー)」を導入。これは、タブレット上でホテル近くのおすすめ飲食店や観光施設などを検索できるほか、動画コンテンツの視聴などにも対応したサービスで、IoTホステルでの採用は今回が初めて。さらに、宿泊管理システムに、USEN-NEXTグループのアルメックスと共同開発した「innto(イントゥ)」を組み合わせることで、宿泊業界の業務効率化、収益構造の改革を推進する。
and factoryでは、宿泊客の属性がわかるinnto、巡った観光施設や食事をした店舗などの軌跡がたどれるtabii、睡眠時間や部屋での過ごし方がわかる&IoTを組み合わせることで、宿泊客の行動を分析し、より良いサービスに結びつけることも視野に入れているとのこと。3つのテクノロジを組み合わせることで、マーケティングに生かす方針だ。
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