NTTドコモ、and factory、横浜市らが共同で推進しているIoTスマートホーム「未来の家プロジェクト」が7月12日、第2弾となる実証実験の様子を公開した。IoT機器を使い、食事や運動など生活データを取得することで、居住者に合わせた健康で快適な生活空間の実現を目指す。
未来の家プロジェクトは、2017年12月~2018年2月にかけて実証実験が実施され、今回が2回目。参画企業に、富士通コネクテッドテクノロジーズ、相鉄グループ、グリーンブルー、三和シヤッター工業、資生堂、凸版印刷、foo.logを加え、計10者が取り組む。
横浜市内にトレーラーハウス型のIoTスマートホームを設置。約20平方メートルの室内には、バス、トイレ、キッチン、リビング、ベッドルームを完備する。実証実験では、被験者が1週間生活し、実験前後で状態、意識の変化や行動変容について評価、検証する流れ。9月24日まで、段階的に機能を追加しながら実施する。
入口ドアにはセンサを設置し、入退室を管理するほか、スマートフォンから操作ができるシャッターや照明機器を配置。床には凸版印刷製のIoT建材を採用することで、位置検出ができ、居住者の健康、活動状態をスマートフォンなどから把握できるという。
パウダールームの鏡はスマートミラーになっており、目の前に立つだけで体重や睡眠時間、摂取カロリーなどを表示。健康情報や環境情報を表示することで、気づきを促す。
室内に導入しているIoT機器は約20。各機器はスマートフォンから専用アプリを使って一括操作が可能だ。各機器が取得したデータは、BluetoothやWi-Fi経由でNTTドコモのクラウドに集められ、居住者はスマートフォン上で情報として確認できる。ユーザーインターフェースの設計とアプリの開発は、IoTホステル「&AND HOSTEL」のプロデュースなどを手がけるand factoryが担う。
実証実験では、ドアの開閉記録、人感センサ、空気環境なども解析し、個人の生活パターンを定量的に評価することが狙い。離れて暮らす家族の見守りや、居住者の状況に応じた食事やスキンケアのアドバイスなど、1人ひとりの生活パターンに合ったサポートが得られる住環境の実現を目指す。
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