気づいていないユーザーがいるかもしれないが、PayPal傘下のP2P決済サービス「Venmo」の取引履歴はデフォルトで公開されており、設定を変更しない限り、商品を購入すると人に知られてしまう可能性があるという。
では、なぜVenmoはそのようなことをするのだろうか。Venmoにはソーシャルネットワークとしての側面があるためだ。
Venmoは米国時間7月20日、米CNETの取材に対し次のように述べた。「われわれがこれをデフォルトにしているのは、ソーシャルの世界で友人たちと(情報を)共有するのは楽しいからだ。家族や友人がどうしているかを知るために人々がVenmoを開く(のをわれわれは見てきた)」
FacebookやTwitterと異なり、Venmoにソーシャルネットワークとというイメージはないかもしれない。しかし、Venmoは取り引きを交流手段と見ている。それは、近況のアップデートやツイートに対する見方と同じだ。
Venmoは、多くのソーシャルプラットフォームがデフォルトでニュースフィードを公開するよう設定していると指摘した。
当然ながら、そうした他のソーシャルプラットフォームは、必ずしもユーザーが購入したものを公開しているわけではない。この状況は、「@venmodrugs」というTwitterアカウントによって注目を浴びた。「@venmodrugs」は、ドラッグ、酒、セックスなどに関する決済を追跡して、それらをTwitterに投稿するボットだ。このボットの制作者であるJoel Guerra氏は、Venmoの設定を非公開に変更するよう人々に注意を促したかったのだという。
Venmoは、非公開にするオプションはアプリ内で明確に示されているとしている。
Venmoの担当者は、「(プライバシーの懸念)に対する当社の回答として、われわれは顧客に対し、取り引きごとに非公開と公開を選択できるオプションを右側に用意している」と述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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