絵文字も使えるPayPal傘下のP2P決済サービス「Venmo」は米国時間6月25日、米国の利用者向けに新たにデビットカードを提供すると発表した。
米国で「Mastercard」を受け付ける店舗であれば、デビットカードを使ってVenmoアカウントから支払いができるようになる。Venmoは2017年にデビットカードのベータプログラムを開始しており、このほど限定リリースという形でカードを提供することになった。
PayPalは目下、人気の若年層向けVenmoアプリの対応範囲を拡大し、より多くのオンライン店舗で同サービスが支払いに用いられるよう取り組んでいる。デビットカードの発行はさらなるVenmoの利用を促すだろう。こうした戦略は、大手銀行が支援する決済サービス「Zelle」のほか、「Apple Pay Cash」や「Square Cash」といった競合の台頭を食い止めるのに役立つかもしれない。なおSquareもカードを提供しているが、こちらはデビットカードではなくプリペイドカードだ。
新カードを使ってVenmoの残高を超える支払いを行った場合、Venmoは登録された銀行口座から不足分を補充して購入を完了する。カードの使用は支払い履歴に表示されるため、Venmoを介して友人と費用を割り勘したり、ソーシャルフィード上で購入情報を共有したりすることもできる。またカードを紛失した場合は、Venmoアプリから利用停止の手続きを行うことも可能だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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