ソフトバンクなど、多眼カメラ開発のLightへ総額134億円出資--搭載スマホは年内か

 ソフトバンクの投資ファンドSoftBank Vision Fundは、独特な多眼カメラの開発会社LightによるシリーズD資金調達(4回目の資金調達)を主導し、総額1億2100万ドル(約134億円)の出資に加わった。Lightの発表によると、この出資には、有名カメラメーカーのLeica Cameraも参加している。

ソフトバンク投資ファンドが多眼カメラのLightに出資(出典:Light)
ソフトバンク投資ファンドが多眼カメラのLightに出資(出典:Light)

 Lightは、多数のカメラモジュールを連動させて、1枚の写真を撮る特殊なカメラを開発する企業。たとえば、以前紹介した同社のカメラ「L16」は、カメラモジュールを16個搭載している。

 異なる焦点距離のレンズを使い、微妙にずれた視点から同時に撮影することで、各画像の組み合わせ方や合成方法を変えれば撮影後にさまざまな調整ができるという。撮影後にピントの合う位置や範囲(被写界深度)を変更でき、ある程度の範囲でズームも可能だ。ノイズ低減効果も得られるとしている。画角内にある対象物までの深度情報も得られるため、自動車に搭載する距離センサなどへの応用も考えられる。

自動車用センサとしての応用も(出典:Light)
自動車用センサとしての応用も(出典:Light)

 Lightは、今回獲得した資金を活用し、同社の技術を消費者向けカメラだけでなく、セキュリティやロボット、自動車、航空機、工業といった分野へも適用していく考え。また、2018年中に、同社製カメラを搭載する初のスマートフォンが登場するとしている。

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