Googleがタブレットやスマートフォン用の新しい実験的なOSとして、「Fuchsia」を開発していることは周知の事実だ。
そうした中、Bloombergは米国時間7月19日、Fuchsiaが今後5年のうちに「Android」と「Chrome」に代わる可能性について報じている。
ただし記事によると、そのような野望があるだけのようだ。米CNETは、5カ年計画などは実際にまだ存在しないと理解している。Googleの最高経営責任者(CEO)であるSundar Pichai氏と、AndroidとChromeを統括するHiroshi Lockheimer氏は、Fuchsiaのどのロードマップも承認していないとBloombergは報じている。Googleは短い声明で、Fuchsiaは「多数の実験的なオープンソ―スプロジェクトの1つ」にすぎないと述べたが、それ以上のコメントは控えた。
Bloombergの情報筋によると、Fuchsiaチームのエンジニアらは、Fuchsiaをまず3年以内に「Google Home」スマートスピーカなどのスマートホーム機器に搭載し、その後ノートPC、そしていずれスマートフォンへと取り組みを進めることで、小規模に開始できると考えているようだ。Googleは、この技術を明らかにする時期や場について見極められていない状況にある。
これは、Googleが長く求めているような、スマートフォン、タブレット、PC全体で1つのOSを構築する手段となるほか、Oracleとの将来的な訴訟を回避する手段となる可能性がある(Fuchsiaは、Androidと同じコードをベースとしないとされる)。また、長い間懸案となっていたAndroidのフラグメンテーションの問題に対処する手段になるかもしれない。
しかしAndroidを廃止するのは容易ではなく、Bloombergの情報筋の1人は、Googleはその構想を真剣に捉えてはない可能性があるとしている。この情報筋は、優秀な人材を忙しくさせ、ライバル企業に移籍しないようにすることを目的とした、「上級エンジニアを引きとめるためのプロジェクト」だとした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)