若年層がメインユーザーのスマートフォンアンケートアプリ「TesTee(テスティー)」を運営するテスティーと、CNET Japanが共同で現代の若者たちの実態に迫る同連載。
第11回目は10〜20代の男女1240名(10代:617名、20代:623名)を対象に、「飲食クーポン」に関する調査を実施した。また、10代〜20代の男女100名から「飲食系公式アプリ」のアイコンを置いている画面のスクリーンショット画像を収集。傾向を分析し、若年層のクーポン利用に対する意識を解明した。調査期間は2018年7月2〜3日。
まず、10〜20代の男女1240名を対象に外食の頻度を調査した。「外食に行く頻度を教えてください(コンビニを除く)」と尋ねたところ、1週間のうち1回以上外食をすると回答した人は10代男性で39.6%、10代女性で46.8%、20代男性で56.5%、20代女性で52.6%となり、20代男女の半数以上が1週間のうちに1回以上外食をしていることがわかった。
続いて、よく行く飲食店のジャンルを調査した。10代、20代ともに第1位は「ファストフード」となった。20代男性はファストフードの中でも「ご飯もの、麺類系」と回答した人が最も多い結果となり、他の性年代においては「ハンバーガー・サンドイッチ系」が最多となった。
また、全年代で共通する傾向として、外食の頻度が「1日1回程度」「週に5〜6回」と回答した人はファストフードの割合が高く、「月に数回」と回答した人は「ファミリーレストラン」を多く利用している傾向が見られた。
次に、飲食店でのクーポン利用について調査した。クーポン利用を「よくする」「たまにする」と回答した人は10代、20代ともに男性に比べて女性の方が1割程度高いことがわかった。
さらに、クーポンの有無の確認を「する」と回答した人のうち飲食店公式アプリを利用している人は、10代男性で49.6%、10代女性で53.2%、20代男性で50.0%、20代女性で58.8%となり、いずれの性年代においても飲食店公式アプリを利用してクーポンの確認をする人が最も多いことがわかった。
そこで、若年層男女の約半数が利用していると回答した飲食店公式アプリに焦点を当て、深掘り調査を実施した。飲食店公式アプリを利用しているiPhoneユーザ―男女100名(10代:50名、20代:50名)から、飲食店公式アプリのアイコンを設置している画面のスクリーンショット画像を収集し、テスティーのツールにより画像解析を行った。
その結果、第1位は両年代ともに「マクドナルド」となった。10代では「Coke ON」、20代では「丸亀製麺」が第2位となった。10代では1位から5位までをファストフード系のアプリが占めている一方、20代ではファミリーレストランや回転寿司などのアプリが散見された。
続いて、スクリーンショット調査のアプリ保有率ランキングにおいて第1位となった「マクドナルド」の公式クーポンアプリ保有者を対象に調査した。まず、「アプリインストールのきっかけ」を尋ねたところ最も多かったのは「店頭」となり10代男性で40.5%、10代女性で37.0%、20代男性で40.9%、20代女性で37.7%となった。また、「その他」と回答した人からは「知人や友人」に紹介されたという意見が挙がった。
最後に、マクドナルド来店時にクーポンを利用したことがあると回答した人を対象に、「クーポン確認時の意識」について尋ねたところ、「行くことを決めてからクーポンを確認する」と回答した人は6割程度となった。「クーポンを見てから行くことを決める」と回答した人は約4割となり、クーポンが来店契機となっている若年層もいるようだ。
そこで、「マクドナルドのクーポンをどのような時に確認しますか?」と尋ねたところ
など、SNSのタイムラインや通知がきっかけで確認するという意見があったほか、たまたま目にした際や食べるものが決まっていない時にクーポンを確認するという声も挙がった。
外食を定期的にする若年層の半数以上が「クーポン」を利用すると回答したことからも、クーポンが飲食店の認知向上や来店機会向上に一役買っていると考えられる結果となった。また、クーポンや商品をSNSで見かけて購入に至るという声も見られたことから、若者の消費を促すにはSNS活用も重要と言えそうだ。
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