若年層がメインユーザーのスマートフォンアンケートアプリ「TesTee(テスティー)」を運営するテスティーと、CNET Japanが共同で現代の若者たちの実態に迫る同連載。
第10回目は高校生の男女602名(男性:300名、女性:302名)を対象に、「勉強」に関する調査を実施した。また、高校生の男女62名から「勉強に利用するアプリ」についてアプリアイコンを置いている画面のスクリーンショット画像を収集。傾向を分析し、いまどきの高校生の勉強方法を解明していく。調査期間は2018年4月17日〜19日。
まず、アンケート回答者の高校生男女を対象に学年の分布を調査したところ、男女ともに各学年100名程度となった。全員を対象に現在考えている進路について調査した結果、「大学進学」との回答が最も多く、男性で72.2%、女性で58.9%となった。女性は男性と比べて短大希望者が多く、約3割を占めた。
続いて、現在の習いごとについて調査したところ、男性の31.3%、女性の22.5%が「塾」に通っていると回答。学習系以外の習いごとをしていると回答した高校生を対象に「現在通っている習いごと」を聞いたところ、男性は「そろばん」「書道」に加えて「社会人バスケットボール」や「空手」「水泳」といった運動系の習いごとをしている人が多く見られた。女性からは「ピアノ」や「ダンス」「バレエ」との回答が多く挙がり、ほかにも「書道」「日本舞踊」「着付け」を習っているという回答も見られた。
続いて、学校以外で勉強する頻度について尋ねたところ、3割以上が「毎日」と回答。逆に、「学校以外で勉強はしない」と回答した高校生は男女ともに約2割となった。
学校以外での「学習場所」を尋ねたところ、男女ともに7割以上の高校生が「自宅(自室)」と回答。次いで「自宅(自室以外)」との回答が多い結果となった。また、女性は男性と比べて「図書館」や「ファストフード店」など自宅以外で学習する人が多い様子がうかがえる。
さらに、「学校以外で勉強に利用するもの(デバイス)」を尋ねると、男女ともに「参考書・教科書」が87.1%と最も多く、次いで「スマートフォン」が59.0%となった。半数以上の高校生が勉強する際にスマートフォンを利用していることがわかった。
そこで、利用しているサービスを調査すると「ブラウザ」が71.4%、「アプリ」が54.6%となった。「ブラウザ」利用者は、主に「検索」「翻訳」で利用していると回答した。
「学習アプリ」を利用している153名を対象に、利用しているアプリ名を尋ねた。その結果、第1位は「スタディサプリ」、第2位は「Studyplus(スタディプラス)」、第3位は「ターゲットの友」となった。さらに、学習系アプリ利用者62名から利用している学習アプリのアイコン設置画面のスクリーンショットを収集したところ、ランキングには入らなかった「Photomath」や「Try IT(トライイット)」、TOEICや英語検定の試験対策系アプリも散見された。
最後に、「あったら嬉しい勉強アプリ」を尋ねた。
など、語学や暗記科目で活用できるアプリや実際に使っている教科書の内容を補完するようなアプリを求める声が多く挙がった。
わからないことをネットで検索するだけではなく、スマートフォンアプリを活用して時間や場所を問わずに勉強している現代の高校生の実態が垣間見える調査結果となった。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」