Facebookは人工知能(AI)研究の取り組みを強化しており、大学の支援を得たいと考えている。
同社は米国時間7月17日、AI研究者をロンドン、シアトル、メンローパークにある同社オフィスと、ピッツバーグに新たに開設した研究施設に迎え入れたと発表した。
「人材が存在する地域で、人材を獲得しなければならない」と、FacebookのAI研究担当ディレクターを務めるYann LeCun氏は先週、報道関係者らとの電話会見で述べた。研究者は他の機関の学術研究者と頻繁に連携し、Facebookはそれに対して必要な経済的支援やハードウェアを提供するという。
ワシントン大学(シアトル)やカーネギーメロン大学(ピッツバーグ)など、大学の近くで研究者らと連携することにより、Facebookは、学術機関での研究を続行できる環境を提供し、優秀な人材をこれまで以上に確保することができる。「当社が主要な研究施設を構える地域に、誰もが住みたいとは限らない」とLeCun氏は述べた。
Facebookがこの取り組みを強化するのには、十分な理由がある。プライバシーやセキュリティに関する同社の発表の多くや、写真や動画の選別(とそれに対するコンピュータエフェクトの追加)のための新しいプログラムなど、同社の多数の取り組みがますますAIに依存している。そのような企業はFacebookだけではない。Google、Apple、Amazonはいずれも、自社のさまざまな製品とアプリの強化にAIを利用している。
研究者らは、ロボット工学、自然言語処理、コンピュータビジョンなどに取り組む予定だ。
「AIはFacebookの事業において、ますますなくてはならない要素となっている」とLeCun氏は述べ、例として、Facebookがデータセンターの管理を支援するために利用するロボットがますます増加していることを挙げた。「研究所としてのわれわれの役割は、技術のトレンドと変化を予測することだ」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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