iPhoneを語る上で欠かせないのは、App Storeの存在だ。Appleは2008年6月10日、500本のアプリケーションと共にApp Storeをオープンした。
さらに2010年1月にiPadを発表。現在は、大画面のiPadのために設計された130万本以上のアプリケーションを利用できる。Apple Pencilなども登場し、教育機関やビジネスなどさまなシーンで活用されているのは周知の通りだ。
まだ5年、もう5年?発売から5周年を迎えたiPad--初代の誕生から今までを振り返るソフトウェア業界は、App Storeによって大きく変わった。個人でもデベロッパとしてアプリを生み出し、世界で手軽に販売できるようにすることで新しいビジネスが生まれた。それらのアプリによって人々の活動をも大きく変えている。WWDC 2018では、App Storeにおける累積売上として、デベロッパに約1000億ドルを生み出したことを発表している。
「App Store」オープン--iPhone/iPod touch向けアプリ配布開始10周年を迎え、Appleのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデント、フィル・シラー氏は、「App Storeは最初の10年間で、私たちが抱いていたどんな大きな予想や期待も超えるものだった。デベロッパたちが革新的なアプリケーションを生み出すことに始まり、お客様がアプリケーションを日々の生活の一部として利用するに至ったが、これはまだ始まりに過ぎない。デベロッパの皆様が生み出してきたもの、そして次の10年の中で新たに生み出されるものを想像すると、これ以上の誇りはない」とコメントしている。
The App Store turns 10 - Apple (日本)また、このほかにも著名なデベロッパがApp Storeの10周年に対し、アップルのウェブサイトにコメントを寄せている。日本からは、WWDCにも登壇したことがある任天堂の代表取締役・フェローの宮本茂氏と、82歳のiPhoneアプリ開発者として話題になった若宮正子氏が選ばれている。
宮本氏は、「iPhoneで片手で遊べて新しいスーパーマリオの体験ができるSuper Mario Runを、App Storeを通じて何億ものお客様の手に届けられることを大変嬉しく思う。App Storeのおかげで、任天堂ゲームの楽しさというものを数多くの新しいプレイヤーと共有できるようになった。私たちは引き続き、App Storeのお客様にユニークで新しいゲーム体験を提供できるように努力していく」とコメント。
若宮氏は、「私は82歳を過ぎてからシニアでも楽しめるゲームを作りたいと思い、プログラミングを教えていただきながらiPhone向けのアプリケーションを完成させた。よく『どうしてそんなことにチャレンジしようと思ったのか?』と聞かれるが、私は後ろ向きになりがちな高齢者だからこそ新しいものに飛びついて、人生を豊かにした方がいいと思っている。私が作ったアプリケーションは、日本語、英語、中国語に対応しており、とてつもない数の世界の方々と繋がっている──そう考えるだけで、とてもワクワクしてくる。正に、App Storeのおかげだなと思っている」とコメントしている。
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